お酒を飲んだ後に食べたくなるのはなぜ?〜一時的な栄養不足かも〜

なぜお酒を飲むと食欲が増すのか? 体の仕組み

皆さんこんにちは!鍼灸師オサダです!
今回は「お酒を飲んでる時、飲んだ後に色々と食べたくなる現象」を身体の仕組みからお話ししたいと思います。

飲み会の後とかに「え。あなたさっきあんなに食べてたのにラーメン行こうとしてる?」みたいな現象ありませんか?😂(あなたでも友人やパートナーでも)

肝臓の代謝の話も交えながら考えていきましょう!

人が食べたいと思う時

基本的に人が「食べたい」と思う時には身体の中の栄養素が枯渇した時です!

この栄養素の枯渇というのは、何を基準としているかといますと主に「血液中の糖」=血糖値を基準となって、満腹中枢や摂食中枢が刺激されると言われています。

皆さんも小腹が空いた時に、甘いものを食べるとなんとなく空腹が紛れた経験があると思います!

色々な関与は一旦おいておいて、人が「食べたい!」と思う時の多くは血糖値が下がったタイミング→言い換えると身体の中のエネルギー生成が追いつかない時に、「食べなきゃ!」となっている事が考えられます。

人が食べたくなるのはなぜ?は以前ブログでも考察しております!

お酒は健康にとって負担になる?

「少量のお酒は健康に良い」

こんな事をよく耳にしますね!
これは個人的な考えとしては、身体にもたらす良い効果と、悪い効果の両方の視点から考える事が重要だと思います。

例えば赤ワインなどに含まれるレスベラトロールというポリフェノールの一種は主にその強力な抗酸化力から健康効果が認められています。(男性であれば1日2~3杯、女性なら1,5杯程度)

これらにも元々の生活背景や、生活習慣や体質などの関与はあると思っています。(肝臓の具合によってはアルコールの常習は負担になるという意味で)

忘れてはいけないのは、身体にとってアルコール自体は「メリットよりもデメリットの方が大きい」という事です。

いくつかのアルコールによる健康のメリットというのは報告されていますが、アルコールが分解されるまでに発生する毒素(アセトアルデヒド)や、代謝の観点、自律神経の観点から考えてみればデメリットの方が大きいことは想像できます。

お酒を飲んでいる時の体内〜アルコールの代謝〜

アルコールの代謝について少し見てみましょう!
体内に入ったアルコールは約20%が胃で、約80%が小腸で吸収されると言われています。

その後血管を通って『肝臓』に集められます。
肝臓は代謝の主役であり、当然このアルコールの代謝(物質を化学的に変化させる事)にも関与しています。
具体的なアルコールの代謝はこんな感じです↓

細かくは覚える必要はありませんがこの代謝の経路に必要な酵素は「亜鉛」や「ビタミンB群」などを必要としています。

肝臓は身体にとってすごく重要な働きを持っていて、今回で重要になるのは「有害な物質の分解」(解毒)と栄養の代謝」です。

常習的なアルコールの摂取や大量のアルコール摂取が何を意味するかわかりますか‥?

肝臓のキャパオーバーが起きる

肝臓は「有害な物質の分解」の優先度が高く、栄養代謝と低下させてしまうと言われています。
つまりアルコールが体内で吸収されると栄養代謝よりも、肝臓はアルコールの分解に集中します。

・毎日お酒を飲む
・一度に大量のお酒を飲む

こんな習慣があったらどうでしょうか?
肝臓がいつしかこんなことを言い出すかもしれませんね。

で、お酒の席での食欲の暴走や〆のラーメンとかって何がそうさせているかと考えてみると‥
栄養代謝が低下した結果、体内の一時的な栄養不足が起きてしまい偽食欲と言いますか、食べなくてもいいはずの食べ物を食べることで体内を一定に保とうとしているとも考えられるわけです。

〆のラーメンのなぜ

考えてみれば僕はここ何年も〆の〇〇というのをしなくなりましたが、代表的な〆といえばラーメンやお茶漬けやですよね。

少しだけ加えて考えてみたいと思います。

〆にこれらを欲する場合には、考えられるのはやはり血糖を安定させるためでしょう。
血糖値を上昇させるにはもってこいな食べ物ですから、これらの食べ物を欲してしまう事が考えられます。

また汁物の同時の摂取は、アルコールの利尿作用による体内のミネラルの放出から、体内のミネラルバランスを調整に役立てようとした結果とも考えられます。

理にかなっているようで、もちろん身体にとっては負担になる事がほとんどです。

その日の一時的なコンディションを考えるならまだしも、栄養代謝が落ちている状態に放り込んでもあんまり良い結果は見込めませんね。(そもそもあなた飲み会の席でめちゃくちゃ食べてますよね?笑)

お酒を飲む時に気をつけたいたった一つの事

とはいえ飲み会の席やお酒が好きという方も少なくないのは事実ですし、そんな場面で学ぶ事もありますよね。

肝臓のケアや解毒を活性化させる方法などいくつも紹介したいところですが、お酒を飲む時に肝臓への負担を減らす一つの方法として

食べ方、飲み方を変えてみる

のがおすすめです!
肝臓の仕事が増えれば増えるほど、肝臓にかかるストレスは大きくなります。

飲み会の席でのおつまみってどんなものを想像しますか?

あれこれと気がつくと肝臓への負担をかけるものが多くなりがちです。

①野菜を多くする

野菜に含まれるミネラルはアルコールの分解を手助けしてくれます。
特に緑の濃い葉野菜(ベビーリーフやサニーレタスなど)は抗酸化作用、デットクス効果を持ちますので肝臓の炎症を抑えたり、解毒を手助けしてくれます!

ニンニクやアボカドも肝臓のサポートにはおすすめです!

②お水も一緒に飲む

アルコールの利尿作用によって、ミネラルも一緒に放出されやすくなってしまうので、体内のミネラル不足には気をつけましょう!

代謝やエネルギー生成の段階でミネラルが必要になります。

お酒も飲みながら、おつまみだけでなくミネラルの補給と脱水を防ぐためにもお水も飲むようにしてください!

③飲むペースをゆっくりにする

これはいうまでもありませんが、肝臓を含め身体全体の事を考えてです!
血液中のアルコール濃度の急激な上昇を抑えることができます。

短時間で飲む事はそれだけ肝臓に負担をかけることになりますので、楽しみながらゆっくり飲んでみてくださいね!

自分のペースで!

④魚介類のおつまみを増やす

実は魚介類の多くは、アルコールの分解を手助けしてくれる栄養素を含んでいます。
また亜鉛を含む牡蠣などもいいですね!


いくつか紹介しましたが、基本は負担をかけすぎないことが大切です!
飲み会を楽しく終えるためにもちょっとした工夫で自分の健康にも気をつけてみたくださいね😃

まとめ

・アルコールの分解には肝臓が重要
・肝臓の機能が追いつかない事が食欲につながる
・日頃の肝臓のケアで負担は減らせる

こんなところでしょうか!
肝臓というのは実は働きがたくさんあって、炎症などにも関与しています。

お酒を飲む時や飲んだ後だけでなく日常的にケアしてあげることが重要です。
それはまた別のブログで紹介しますので更新を楽しみにお待ちください!

今回も最後までありがとうございました😃

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