なぜ鍼治療は頭痛に効果あるのか?

体の仕組み

皆さんこんにちは!鍼灸師オサダです。
今回は鍼治療が頭痛に効果あるのかを解説していきます。

✅なかなか改善しない頭痛
✅頻繁に頭痛が起きる
✅鍼を受けてみたいが効果あるのか気になる
✅なぜ鍼が効果的なのか気になる

などこの様なお悩みがある方にはおすすめの記事となっています。

頭痛の注意点


頭痛といってもかなり幅が広く、違和感程度の痛み〜重篤な病気を抱えている場合の頭痛といった様に安易に考えすぎると危険な場合があります。

※あくまで一部ですが以下の様な頭痛症状を訴える場合には速やかに病院での受診をお勧めいたします。

・突然発症の頭痛

・ 今までに経験したことがない頭痛

・ いつもと様子の異なる頭痛

・頻度と程度(痛み)が増していく頭痛

・ 神経脱落症状(言語障害や手足の麻痺など)や視力障害を併発する頭痛

・ 癌や免疫不全の病態を有する患者の頭痛

・ 発熱(が続く),項部硬直,髄膜刺激症状を有する頭痛

・ 精神症状を伴う患者の頭痛

・あまりに長期的な頭痛が常に続いている など

上記を含め、これ以外にも違和感を感じたり、今までと明らかに違う頭痛であれば一度病院を受診する事を強くお勧めします。

上記の様な頭痛は二次性頭痛と分類され、適切な検査等を受けると器質的な疾患を認められる事があります。
そういった場合の頭痛は鍼灸が第一選択ではなく、疾患の治療が優先されます。

頭痛の起きるメカニズム

上記の様な器質的な問題がない場合の頭痛は一次性頭痛と呼ばれ、機能的な異常から頭痛が起きている事が多くなります。
よく知られている
『(筋)緊張型頭痛』『片頭痛』です。
その他書籍や、教科書では群発性頭痛があげられていますが実際には多い症例ではないとされています。

緊張型頭痛のメカニズム

緊張型頭痛の特徴的な症状としてあげられるのは
・締め付けられる様な頭痛
・片側に限らず両側でも起きる
・非拍動性の頭痛
・運動等で悪化しない傾向にある
・温めると緩和する

などの頭痛は筋緊張性頭痛の可能性が高いとされています。

言葉(文字)通りですが、多くは主に筋肉の緊張により、血行不良が起こり、痛みを生む物質が生まれて頭痛が起こるとされています。

ですので、長時間の同姿勢や同筋肉への負担(姿勢不良)などは筋緊張性頭痛を生む可能性が高くなります。

精神的ストレスによっても、筋肉の緊張は生まれますので筋緊張性頭痛の原因として”ストレス”というのも上げれることが多いです。

片頭痛のメカニズム

片頭痛の特徴的な症状としてあげられるのは
・ズキズキする様な拍動性の痛み
・およそ6割の人が片側の痛み
・光や音に敏感になる
・前駆症状(目がチカチカするなど)を有する人もいる
・動くと症状が悪化する

など
といった様な頭痛が見られます。

片頭痛のメカニズムに関してはまだ不明瞭な点も多く、色々な説があるため一概に絞る事のできないのも事実です。

ですが痛みの特徴から、血管の拡張による頭痛(一種の炎症反応)や顔面部を支配する三叉神経に付随する頭痛などが有力な候補として挙げられています。(その他諸説あり)

気圧の変動、睡眠不足(過剰睡眠も)、ホルモンバランスの変化、アルコールなどの関係が深いとされています。

各頭痛の対策

ここでは各頭痛に対する対策を簡単にまとめていきたいと思います。

緊張型頭痛の対策

緊張型頭痛に関しては原因は違えど多くは血流の問題によって起きている頭痛ですので、簡単に言えば血流を改善する事が症状の改善に役立ちます。

長時間のデスクワーク→ストレッチをする、姿勢を整えるなど

寒さによる緊張→体を冷やさない様に対策する
をはじめとし、自宅で時間がある時には入念なストレッチ、入浴、ヨガ、呼吸トレーニングなどもお勧めです。

片頭痛の対策

片頭痛に関しては頭痛が起きてからというよりも事前の対策の方が重要になるかと思います。

例えば、「気圧の変化によって頭痛が起きる」
となれば、頭痛が起きない様に対策をするのが効果的です。

気圧による頭痛に関しても色々なメカニズムがありますが、個人的には気圧変動による平衡感覚の異常(リンパ液の増減による)によって交感神経を興奮させ、発痛物質を生み痛みへと変化している。

もしくは、神経伝達物質による血管拡張が起き、一種の炎症症状の様に頭痛が起きているという事が考えられます。

この様な頭痛は一般的に大人になるにつれて増える様なイメージありませんか?

きっとリンパ液が揺れ動くという刺激が大人になるにつれて減るため、気圧の変化程度でも体が過剰に反応してしまっている可能性もあります。

普段からできる事は自分の体を認知する能力をあげておく事が重要かと思います。
自分の体を認知するというのはここで言えば平衡感覚の強化です。

比較的細かい運動調節を行う小脳に普段から刺激を入れつつ、前庭神経(バランスを保つのに役立つ神経)への刺激、及びリンパ液を適度に揺らす事が対策になります。

目を瞑って片足立ち、バランスボールの上で座ってはねる、でんぐり返し、逆立ちなど


これらは症状が発症している時ではなく日頃こういった刺激を入れる事がポイントです。

鍼治療が頭痛に効果的な理由

というわけでここまではあくまでメカニズムとそれに対する対策でした。
私もここまで書きながらブログのタイトルにやっとありついた気持ちです(笑)

まずは緊張型頭痛に対する鍼治療ですが
これはメカニズムを理解すれば比較的スムーズに理解ができるはずです。

鍼には筋緊張を緩和させ、血流を改善させる効果があります。それに通電を行うとポンプ作用をもとに血流に関してはより効果の高い効果が期待できます。

また自律神経の反応としては、副交感神経を優位にさせ(交感神経の興奮を抑制)血流の確保を行います。

片頭痛に関する鍼治療

片頭痛に関する鍼治療としましては、これもメカニズムを知らないといけません。
個人的には片頭痛に関しては、鍼治療も対策と同じで痛みを有している時よりも痛みが出ていない時の対策として行う方が長期的なメリットが得られると思います。

メカニズムで説明した様な事が起きている=日頃の状態が重要
と言い換える事ができるかと思います。

・自律神経を整える

・体の使い方を正しく獲得する

・緊張の緩和

・ホルモンバランス


などに対して鍼治療を行うことで片頭痛の起きにくい体を作るという事を行います。

上記の様な観点から、なかなか改善しなかった頭痛が鍼治療で改善したという事が期待できるので、頭痛に対して様々なアプローチを行なってきたがあまり改善が見られなかったという方は一度鍼治療を受けてみるというのも考えてみてはいかがでしょうか?

肩周り鍼治療の一例←

最後に

というわけでいかがでしたでしょうか?
頭痛も解決方法、対策方法などは様々ですがこの様なメカニズム等を知ると自分で行えるた対策も増えると思います。
とは言え、冒頭でお話しした様な疾患を持った頭痛というのも存在しますので冷静に判断しながらもご自身の症状との付き合い方考えてみてください。


病院で検査したが特に問題はなかった。
長年の繰り返される頭痛に悩まされている。
頭痛のでにくい体を作りたい。
など頭痛でおこまりの方はぜひ一度ご相談ください。

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私は現在東京都を中心にフリーランスの鍼灸師として活動しています。 新宿、神田、吉祥寺を中心にご予約制で施術を行えます。(その他場所等はご相談ください)

痛みや自律神経の不調などお身体のお悩みでお困りの方はご相談ください。 体のケアを通して患者さんの健康と向き合うきっかけになりたいと思っています。

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