体調管理に役立つ東洋医学〜舌が教えてくれる健康状態〜

東洋医学

皆さんこんにちは!鍼灸師オサダです!
今回は東洋医学で昔から行われていた『舌診が日々の体調管理に役立つ』というお話をしたいと思います。

東洋医学ってなんだろう‥?と思う方でも理解できるようにブログを進めていきたいと思います。

東洋医学の簡単な説明

捉え方や文献などによって異なりますが、東洋医学は主に東洋地方が起源の伝統医学を指す事が多く、具体的には中医学、漢方学、鍼灸学などを指しています。

検査結果や数値を見る西洋医学に対して、東洋医学は正常値という概念ではなく生き物は常に変化していて、その変化を辿っていきます。故に病気と呼ばれる”未病”という状態が存在します。

どちらにも正解不正解はなくどちらにも共通する部分はありながらも、その比重が異なるだけでどちらもが必要な考えだと私は思っています。

東洋医学ではその変化を診る方法として大きく四つの方法が存在しています。
『望診(ぼうしん)』『聞診(ぶんしん)』『問診(もんしん)』『切診(せっしん)』
これらは人間の持つ感覚を通じてその変化を感じとります。

望診→主に目を使った観察(顔色、肌の色、血色、体型など)
聞診→主に耳を使った観察(話し方、呼吸、声のトーンなど)
問診→主に口を使った観察(既往歴、自覚する症状、症状の感覚など)
切診→主に手を使った観察(脈やお腹に触れて状態を診る)

本来これらを総合して患者様の状態を把握します。
今回紹介する舌診は望診一部であり、舌の状態で身体の変化を感じ取る方法です。

一見難しいように感じますが自分の体調管理としては「普段との違い」を感じとる事が重要です!

なぜ体調管理に舌診が役立つのか?

通常人間は外部から見える部位は皮膚に覆われています。
ですが舌(口の中)はそうではありません。

口の中は粘膜であり、舌も粘膜によって覆われています。
すごく大きな血管が通っているかと言えばそうではありませんが、粘膜には毛細血管が方法で身体の状態が反映されやすい部位として、体調管理に用いる事ができます。

「下まぶたの裏を見て貧血気味だね。」
なんて言われた事があるかもしれませんが下まぶたの裏も粘膜組織です。

東洋医学は経験医学というのを聞いた事があると思いますが、身体の不調(変化)と舌の関係を見つけた人は余程身体をよく観察していたんだろうなと思います。

まずは自分の舌を見てみよう!

正常がわからなければ異常をわかる事はできません。
まずは自分の舌を観察してみましょう。

大きく分けて次の3つのポイントに着目しましょう。

・色
・苔
・形

‥舌自体の色に着目します。「赤い!」「薄い!」「紫!?」といったような直感も大切です。
舌苔の色にも着目してみてください。

‥幼い頃汚れだと思い歯ブラシでゴシゴシしても落ちなかったのを覚えています(笑)
この苔は唾液、口の乾燥度合い、食べ物のカスなど様々な要因が関係している事がわかっています。
注意してみていると日によって違いがある事に気がつくはずです。

‥舌全体の形を見てみましょう。ボテっと全体が膨れている。フチに歯形が付いているなどに注意してみてみてください。

なんとなくどんな感じかな?という感覚を掴みましょう!

東洋医学における健康の舌は「淡紅色、薄白苔」とされており、淡い赤色で舌苔は薄く白くある事が理想とされています。

元々の形などもあるので参考にしながら見ていきましょう!

程よい赤さ、程よい苔、形もU字でむくんでも痩せてもない舌!
すでにこれとずれている場合は何かのサインかもしれません。

身体の疲労、胃腸の疲れ、エネルギー不足の時に見られやすい舌です。
東洋医学でいう『気虚』の際によく見られます。

下まぶたの色合いと同じように鉄分不足、ビタミン不足などの栄養不足が考えられます。
貧血傾向の時などに見られるかもしれません。
東洋医学でいう『血虚』の際によく見られます。

苔がべったりついているのは体内の水分代謝に異常が見られるケースかもしれません。
うまく体内の水分が放出できず、浮腫んだり、場合によっては末端の冷えを訴えます。
東洋医学でいう『痰湿』タイプですが、元々に気虚や陽虚がベースにある事が多いように感じます。

軽い運動や汗を放出する事、水分補給をしっかり行うこと(代謝の亢進)を意識しましょう!

胃腸は疲労を超えて少し熱を持っているかも?
お酒の過剰摂取、食生活の乱れ、喫煙が多いなどこのような生活が続くと見られる事があります。
胃腸症状が見られることも。
東洋医学でいう『湿熱』です。
生活習慣の見直しが先決です!(食生活、睡眠時間、運動習慣など)

東洋医学でいう『陰虚』
体内の水分が低下し(または水分を維持する力の低下)から身体に熱を持ったような状態。
ここでいう水分には、水分、血液など身体の水分全般が含まれます。
栄養の補給に合わせて陰を養うように睡眠習慣の見直しも大切です。(陰と陽では夜が陰の時間)

血液の滞りがあるかも?
東洋医学でいう『瘀血』です。
血の滞りなのでそれに伴う症状が見られます。(月経の問題、冷えなど)
血液の循環をよくする習慣がポイントです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
元々の個人差もある事を理解しながら、自分自身の体調管理としてその変化を意識しましょう!

日毎みていると少しづつその変化に気がつくと思います。
季節ごと(イベント毎)にみていると確かに「胃に負担がかかっていたかもな?」と反応が出てきます。

不調を改善するにはまずは自分で気づく事から!

以上『体調管理に役立つ東洋医学〜舌が教えてくれる健康状態〜』でした!
過去に動画も出していたので良ければ参考にしてください!
あなたの不調は舌に出る

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