大人になってからのアレルギーについて考える〜摂取する内容と体内の環境〜

体の仕組み

皆さんこんにちは!鍼灸師オサダです。
患者さんとお話ししていると
『大人になってから〇〇が食べられなくなったのよねぇ』
という方が意外にも多いことに気がつきました。

味の好みではなく一般的に言われる”アレルギー症状”が大人になってから発症するのかを考えたいと思います。

アレルギー反応のあれこれ

一般にアレルギーは『体の拒否反応』というような意味合いをもって使われていますが、実はそれでは少し誤解があります。

アレルギー反応は身体の持つ免疫反応であり、身体にとって必要な反応です。

一般にアレルギー症状を引き起こす際にはその免疫反応に異常をきたしています。

この異常はアレルゲン(アレルギーを起こす原因)に対して過剰に反応し、免疫細胞からヒスタミンなどの物質が出る事でアレルギー症状を引き起こしてしまいます。

大人になってからのアレルギーとして多いのは、果物、野菜、小麦」などがあげられるようです。

原因については全てがはっきりとわかっていないというのが現状みたいですが、個人的には今まで食べられていたものが突然アレルギー反応を起こしてしまうのは、ある意味”身体からのサイン”であると考えています。

その理由はアレルギー反応は先ほども言ったように『免疫反応』の一種である事です。

大人になってからアレルギーが起きやすい要因

はっきりとした理由はわかっていないとは言え、いくつかの観点から大人になってからのアレルギーが起きやすい要因を考察したいと思います。

腸内環境の乱れ

まずはここは切っても切れないところですね!

腸には『免疫細胞』の約6〜8割が集まっているとされています。
腸は口から入ってきた細菌、ウイルスと拮抗し身体を守ってくれています。

腸内には腸内細菌が存在しており免疫細胞の活性化や産生に役立っています。
腸内細菌は一言で言えば腸内環境に左右されてその比率が変わりながら腸内に存在しています。

聞き覚えのある「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」はその腸内細菌を指しておりこのバランスを腸内フローラと言ったりします。

腸内細菌についてはこちらをご覧くださいね!

腸内細菌
腸内細菌のブログは画像タップ!

大人になってからアレルギーが‥。
という人の中にはやはり食生活が偏ったり、乱れてしまっている人がいます。

腸内での悪玉菌が増えてしまい免疫機能に異常をきたした結果、アレルギーを発症しているとも言われているため、ここは気をつけたい所ですね!

自律神経の乱れ

次に大人になってからのアレルギーとして”自律神経の乱れ”というのを考えてみましょう!
(※ここでいう自律神経の乱れは生活リズムや身体の機能の乱れと思ってください)

自律神経に大切なのは「リズム」です。

いつも内臓の負担になることを続けていれば、腸内環境は悪化にもつながりますし、内臓機能の低下につながります。

今回のテーマは「大人になってからのアレルギー」です。

そこで考えられるのは生活習慣の乱れですよね。
子供の頃は「〇時には寝なさい!」と言われて育ったにも関わらず、大人になれば‥

自律神経の主な役割は内臓機能の調節などです。
このような生活を送っていたら、自律神経のリズムというのは乱れてしまい、内臓の機能が低下する→免疫機能の異常になる事も想像できると思います。

またアレルギー反応は免疫細胞のバランスが崩れてしまって、過剰に反応しているとも考えられています。
その一つに自律神経の関与(交感神経と副交感神経のバランス)も考えられているため生活習慣の見直しも重要です。

偏った食生活

今回は「糖質中心の食生活」というのを考えてみましょう!(糖質=悪ではないので最後まで読んでくださいね!)

糖質中心(過多)の食生活で起きてしまう事は‥

・体脂肪の増加
・身体の酸化を促進させる
・血糖値の乱高下
 など

が考えられます。

これがアレルギーとどのように関係して行くのかを「炎症とアレルギー」「コルチゾール」いう観点から考えていきましょう。

増加した脂肪は、慢性炎症を起こす可能性が示唆されています。
また過剰に蓄えられた糖は体内でのAGEs(終末糖化産物)を生成して酸化(人で言えば老化現象に近い)を促進させてしまいます。
これも体内での炎症を生む可能性があります。

また糖質中心の食生活ですと、血糖値を急激に上昇させた反動で、体内での血糖値が下がってしまいます。

この二つの状況に必要になってくるホルモンが、皆さんご存知の「コルチゾール」となります。

コルチゾールは
肝臓での糖の新生(血糖値の上昇)
筋肉でのたんぱく質代謝
脂肪組織での脂肪の分解などの代謝の促進
抗炎症および免疫抑制

といった作用を持っています。

最後に線を引いた、抗炎症、免疫抑制というのはアレルギーに関してはすごく重要になります。
では毎日このような状態が続いてしまったら体内でどんな事が起きて行くでしょうか?

『必要な時の分泌がされにくくなってしまう』

可能性が大いに考えられます。
ホルモンにおいて必要な事は、生成される状態なのか、必要な時に分泌されるかの2つだと考えています。

他には「喫煙」「毎日の飲酒」「甘いものの間食」「カフェインの飲み過ぎ」「睡眠不足」などがコルチゾールの分泌を必要として、必要な時に、免疫抑制ができず免疫が暴走してしまう可能性があります。

糖質の摂り方や摂る量、処理できる体が重要になります!

副腎疲労
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ですので、ここでは「糖質」に絞ってお話ししましたが、アレルギーでの問題は主に「炎症」がポイントだと考えています。
体内炎症という話では「酸化している油」「小麦(グルテン)」「果物の食べ過ぎ」「お菓子の食べ過ぎ」なども注意しないといけませんね!

まとめ

とはいえ、アレルギーはアナフィラキシーショックなどをはじめとし危険な場合もあります。
無理してアレルギーを食べられるように!とは全く思いませんが、もしかすると大人になってから発症する原因は生活習慣も関係しているかも?と感じていただけると良いかと思います。

またこれからの時期といえば「花粉症」
お悩みの方も多い花粉症にも役立つ考え方になるためブログにしました!

基本的な水分補給できてるかな?とか、最近食事偏ってたな〜とか、こんな事やってみようかなという感じで少しでも皆さんのお役に立てていれば幸いです。

他のブログも参考に、ご自身の体調管理の一つの考え方として取り入れてみてください!

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