安易なファスティングは要注意!〜ファスティングに向いている人、向いてない人〜

体の仕組み

皆さんこんにちは!鍼灸師オサダです。

「ファスティング」についてお話ししていきます!

近年流行りとも言えるファスティングは「断食」と呼ばれていた頃に比べると、はるかに手軽で行いやすいものになっているからこそ、注意が必要なのかな?なんて思ったりしています。

今回は身体の仕組みを元に”ファスティングの注意点”について考えていきたいと思います。

そもそもファスティングとは?

日本語では断食、英語で言うとFasting(ファスティング)と言うみたいです。

おそらく「断食」と言うよりもおしゃれな感じも出ますし、「食を断つ」と言うよりはとっつきやすいですね。(語源や言葉については調べただけで間違っていたらすみません。)

また現在では完全に食を抜くのではなく、酵素ドリンクを併用したり、1〜数日の間だけ食を抜くなど方法も様々なため、断食=ファスティングと完全にイコールではないようです。

おそらく日本でファスティングと呼ばれるようになったのは、ここ数年の話ではないでしょうか。
「腸内環境」「腸活」などに注目が集まりだしてから、腸内のリセットという意味でファスティングに注目が集まり、いつしかダイエットにもファスティングのような風潮がありますよね!

食を断る女性
これだけは絶対に言えますが、ファスティングはダイエットではありません

ファスティングのメリット

・内臓の休息
・デトックス効果
・体脂肪の低下
・睡眠の質改善
・冷え性の改善
など

と言ったふうに様々な健康メリットが挙げられています。

これらの事が発展して、発展して
「ダイエットにはファスティング」
「健康になるためにはファスティング」
「定期的なファスティングで健康に!」
と言ったような風潮があるのかと思います!

これらの健康効果をファスティングを行った全ての方が体感したわけではないと思いますが、少なからず一定の人はファスティングを行うことで、これらの効果を感じれた!と言うのは事実として受け入れるべきだと思っています。

これが何を裏付けしているかといえば「食生活」「腸内環境」がそれだけ普段の生活に関係している可能性が高い!と言うことになりますからね😀
前向きに行きましょう!

食べ物を考える女の子
食事って大事やな〜!

なぜファスティングが必要なのか?

これまで僕のブログを読んでくださっている方は通じるところが多いと思います。
ここは色々な観点から考えてみましょう!

飽食の時代

毎食の食事に限らず、お菓子や飲み物なども非常にありふれているこの時代では、確かに内臓が疲労しやすいのも事実だと思います。

気がつくと、胃腸が休まらないうちに食べている事も考えられます。

食べ物屋さんいっぱい!
食べ物屋さんいっぱい!

人工的な食べ物

これはショートニングやマーガリンをはじめとした、人工的な食品が体内の炎症を生んだりと身体にとって悪影響なのはおそらくご存知かと思います。

これらは体内では消化されにくく炎症を産んでしまう事が危惧されています。
(一部の国では使用を禁止するほど)

また一部の人工甘味料なども、体内での炎症を引き起こしたり、腸内環境を乱してしまう可能性もあります。
これらは食材として言うよりも、コストの削減や保存性の高さ、味の変化など現代に合わせた利便性の高いものとして活用されている事が多いため身体への負荷が大きくなってしまいます。

食品添加
画像はイメージです

生活の変化

食べる物に合わせて考えたいのは、食を含めた生活の変化です。
生活と言いますと、食べ方や食べる時間帯、睡眠時間、運動習慣などが変わっていると言う事です。

具体的に言えば、夕飯が遅くなってしまう、睡眠時間の減少、運動習慣の低下など。
これらは内臓をはじめとする身体の機能が低下する恐れがあり、消化不良や腸内の炎症、自律神経の乱れにつながります。

そういった意味では、人間食べなければもれなく死を意味しますので、内臓機能のリセットとしてはもしかしたら役に立ちますよね。
当然偏りのある食生活なども関係しています。

その映画今見なきゃだめ?

僕は基本的に物事を見る際に、これまでの傾向や身体の仕組みから考える事が多く、とっつきではやらにようにはしていますが、頭ごなしに否定もしないようにしています。

ファスティングに関しても同じで、目的やその人の背景を考えないと何をするにしてもデメリットが必ずあると思っています。

だから僕は容易にサプリも勧めませんし、ファスティングも勧めません。

理由は「本質を見失う可能性が高い」からです。
なんの話かよくわかりませんが(笑)今度はファスティングのデメリットについて考えてみましょう!

ファスティングのデメリット

否定ではなく、自分が行う必要があるのか?仮に行うならこんなことに注意してやってみよう!
そんな”考え”の手助けになれれば良いかなと思います。

体調不良になる恐れがある

そもそも今を生きている中で、食べない生活というのを誰が行なっているでしょうか?

今では”正しいファスティング”として、準備食をしっかり儲けて徐々に固形物を減らして‥みたいな方法が主流なようですが、それでも体調不良になる危険性があると僕は思っています。
(そもそも定義が曖昧なため、正しいファスティングが存在するのかは微妙です)

元々人間の身体になぜ栄養が必要か?というのはいうまでもなく身体が正しく機能するためです。

それには脳、内臓、筋肉、神経と言ったように全てに栄養が必要です。もっと細かく言えば人間の体内の存在している約37兆個の細胞達のためでもあります。

細胞が行う代謝は、酸素や栄養素を元に行われますが、この代謝がなくなる事は死を意味します。

体調改善のためのファスティング。
一時的な体調の変化があったとしても長期的にみたら体調崩れてた‥
そんな事があっては本末転倒ですね。

体調不良

行う際には、十分に注意しましょう!(やり方、行う日数等はしっかり考えてね)

筋肉量が低下する

ただでさえ1日のタンパク質の摂取量というのは低下しやすいと言われている程の課題でもあります。
(タンパク質は一回での吸収量はおよそ決まっているため1回での摂取ではなく1日を通して摂取するようにしましょう!)

タンパク質は筋肉を構成する大事な栄養素。
酵素ドリンクはミネラルやビタミンが考慮されているようですが、タンパク質は考慮されていません。

それどころか、タンパク質は消化コストがかかるため摂取をしない事で胃腸が休まるなんて記事も見かけました!

もしファスティングで体重が落ちているとしたら、あなたが落としたい脂肪ではなく筋肉の可能性がある事は常に考えないといけませんね。

細めの男性

内臓の機能が低下する可能性もある

胃腸を休めれば働きが活性化するというのがファスティングの売りでもあるとは思いますが、反対に機能の低下を生む可能性だってあると考えています。

内臓

実は腸壁の細胞(吸収上皮細胞、杯細胞など)は栄養が3日以上の遮断されると壊死が起こると言われています。

これが何を意味するかと考えてみると、細胞が壊死してしまうわけですから、それらの持つ機能を一時的に低下させるリスクがあると考えています。

細胞がそもそも弱っていれば、生まれ変わるという意味では、活性化する可能性はありますが問題はそこではないような気がします。

見直すべきは、そもそもの食習慣なのではないか?と思うわけです。
そういう意味では目的を失ったファスティングはただの身体の痛みつけのように思うわけです。

ちなみに16時間食べない時間を作ると言われる「オートファジー」に関しても同様なことを思っています。
科学的に証明が取れている部分とメカニズムとして未だ謎も多いと言われる食事法ですが、根本に生活習慣を見直す必要があり、オートファジーしてるからと食を摂って良い時間の過食や栄養の偏りがあるケースが多く、大事な何かが見失われているように思います。

目的を見失わないこと。それが一番大事!

精神的なストレス

食というのは自分が育ってきた中で形成されてきた大事な生活の一つです。
そもそも美味しいご飯があるとわかっていながら、我慢という事がストレスにつながるケースもあります。

飽食の時代って食べ物がある事が問題なのではなく、選択する知識がない事が大きな問題だと思っています。
その中で我慢というのは大きなストレスになります。

時々僕らの業界でも見かけるファスティングを推奨している先生が回復食と言って、ラーメンやがっつりどんぶりを食べているのをみると、目的とは?となんだか切ない気持ちになりますね。
(すみません。ブラックオサダでした。)

ストレスを感じる女性

食べたいんだったら食べたほうがよっぽど健全な気もするのが正直な所です。

ファスティングが向いている人・向いてない人

あくまで参考程度に!

こんな事を基準に考えても良いかな?と思います。
それでも行う際には慎重に!
一番は「目的をどこに置くか」だと思います。

そもそも論ですが、ファスティングをおすすめしている会社でさえ、妊婦さんや成長過程の子供、ご高齢の方には注意書きで推奨していない事が多いので、上記に当てはまらないからと何にも考えないでやってしまえば成人でも不調につながります。

食って生きる上で欠かせず、成長とともに形成されてきたものとも考えられます。

それを習慣として変えるのは結構な根気が必要です。
それでもなりたい自分の健康像があるのであればそれを目指していけば自分に必要なものは見えてくるかもしれませんね!

最後に

僕が考える最強の食事は「身体が喜ぶ食事」です。
身体の仕組み的に言えば、「細胞にとって必要な食事」です。
精神的な面で言えば「楽しい食事」です。

個人的には、ファスティングで数日食事を我慢するくらいなら、普段の食生活を気を付けるほうがよっぽど気持ちが楽です。

つまり個人的な考えとしては、ファスティングがファーストチョイスにくるような場合にはそもそもの食生活を見直す必要があると思っています。

なぜなら身体には約37兆個の細胞があり、その子たちも栄養を必要としていますからね!

ファスティングは言ってみれば強制リセットボタンみたいなものだと考えています。

絶対にしてはいけないとは思いませんが、あなたが人生をより豊にしてくために天秤にかけてみた時に必要であればすれば良いと思いますし、他に見直す事がある場合にはそっちが優先かもしれないですよね!

周りくどい文章だったとは思いますが最後までありがとうございました。

今回のブログもあなたの一助になれれば幸いです。

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