東洋医学で考える梅雨から夏に向けての対策!

東洋医学

皆さんこんにちは!
鍼灸師オサダです。

ここ数日気温差のある日が続いていますがいかがお過ごしでしょうか?

6月も終盤になってきて徐々に暑くなっていく気配が出てきましたね!
今回は東洋医学で考える、「梅雨時期から夏にかけての体調不良」を考察していきたいと思います。

対策も後半に書いていきますのでぜひ最後までご覧ください。

東洋医学的で考える雨の日の不調

まずは雨の日(湿気の多い日)の不調を解説します。

東洋医学で考える人体というのは、人間も自然の一部という風に考えます。

陰と陽の話は聞いた事があるかもしれませんが、自然界に存在するものは全て陰と陽に分けられるとされています。
さらに全ては五つの得性を持つものとして分類されるのが『五行論』という考えです。
木、火、土、金、水という風に自然の設備が回っています。

木は火生み出す材料となり(燃える物がないと火は燃えない)燃えた物たちはやがて土の肥やしとなります。土から鉱物(金)は生まれ、鉱物から水が滴るように生まれます。そしてその水は木を栄養し、というように循環しています。


これは現代の社会では想像しにくい部分もあるかもしれませんが、自然界においては当然のように循環しています。

新緑の写真


この五行論ではすべての物の特徴から分類されていると考えます。

木、火、土、金、水というくらいですからそのままの特徴を持っています。

例えば雨の日(梅雨の時期)を考えてみましょう。
雨の日というのは湿度が高く、ジメジメしたような空気になります。

過剰な湿は土に配当される脾(胃腸)の働きを低下させます。

例えば、植物を育てる時も水を多く与えすぎると、植物は枯れてしまいます。
同じように過剰な湿が体を蝕みます。


東洋医学でいう脾(胃)は器というよりも”消化吸収”の機能も含んでいます。

当然脾(胃)の機能低下は、消化吸収の機能を低下させエネルギー不足になる他、自律神経への負担も大きくなるため、体の緊張を生みやすくなります。

ですので雨の日に食欲があまりでない。お通じに不調がある。体が重い。などは湿の悪さの可能性があります。

雨の後の暑い日の不調

ではその雨が上がり、気温がムシムシと暑くなった場合に体調が悪くなるというのを東洋医学の視点から考えてみましょう。

話は少し戻りますが、湿が体内に停滞しやすくなっている場合脾(胃)を弱める可能性があります。

そしてその湿が外気温によってジワジワと熱を生んできます。
空気は暑い空気は上に行き、冷たい空気は下に行くという特徴を持っていますね?

ですので、蒸発した空気をイメージするように空気は上へ上へと上がってきます。

イラスト


この上昇する力は「頭に血が上る」「のぼせる」「逆上する」という言葉があるように血液の循環、水分の代謝を悪くし、症状へと展開していく事が予想されます。

結果的には自律神経の中でも緊張をもたらす”交感神経”が緊張し症状へと変化する可能性があります。

また単純な水ではなく湿ですので、べったり、ねっとりしているような性質も持っているため、汗がペタペタする、ジトジトする、舌に歯根が付く、舌苔が濃くなるなどがみられることもあります。

↓このような舌は左から順にエネルギー不足、湿の停滞、湿の熱化が考えられます。

舌のイラスト
東洋医学で用いる舌診

湿の対策

余分な湿が胃腸の低下、それに伴う気や血の循環を低下させ、そして胃腸の働きを低下させます。
脾(胃)に夜エネルギー不足が続くと、肝を栄養する事ができず、肝の疎泄(循環させる働き)が行かなくなった結果、気が停滞し、自律神経への影響を及ぼします。

肝は五行でいうと、木の特性を持つため伸びやかに発散させないと成長する(心地良く)事ができなくなるわけです。

この場合に現代医学で考えれば、自律神経の対策が優先となるでしょう!

副交感神経の働きにより血流が全身に巡れば症状は緩和する可能性があります。
第一優先は緊張の緩和です。
睡眠時間の確保、深呼吸などを行い緊張を緩和させます。

東洋医学の観点から考えると今回は二つの方向で考えてみたいと思います。
・溜まった湿を取り除く
・脾(胃腸)を労る

湿が悪さをしているので湿を除きつつ、湿によって損傷している脾(胃腸)を労る事が大切です。

湿を除く対策

①補給する水分を見直す

単純に水を飲むだけでは水の代謝の改善には不十分だと考えています。
人間は約60%が水分と言われています。老廃物を排出し、綺麗な水分を取り入れるためにも摂取する水分には気を付けたい所です。

湿=水だから水分摂ってはいけないのでは?と思う方もいるかもしれませんが、イメージとしては粘り気が強くじめじめとした水分が湿ですので、むしろ適切な水分補給による”適切な”循環は湿の除去に役立ちます。

おすすめの水分補給は
ミネラルを含む水をこまめに補給する事
細胞内の老廃物を除去するイメージです。
細胞は細胞膜に包まれており、その細胞膜は脂質により構成されています。

細胞内の循環を高めるにはミネラルを摂取することです。

オススメは天日干しの海塩をひとつまみ水に入れる事。
緑の濃い葉野菜を食事で摂る事。

この2つです。
天日干しの海塩はミネラル分が豊富です。
また長期に亘り食べられてきた食歴もあります。

オススメはこちらのお塩がオススメです。

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緑の濃い葉野菜にはクロロフィルという成分がありますが、主成分はマグネシウムです。

マグネシウムは細胞への水分補給に役立ちます!

②水はけを助ける食材を摂取する

ショウガとみょうがの写真

オススメは”しょうが”や”みょうが
2つとも薬味として知られる食材ですが、これらは血行を良くする働きがあるとして知られます。

生姜に含まれる成分には、殺菌効果や免疫機能の向上、消化を助ける効果があるとされています。

みょうがは頭がスッキリする効果があるとされているほか、発汗作用、血液循環などの機能を作用があります。

うまく利用して体調管理に役立てましょう。

とにかく水はけ(水分代謝を良くする)イメージが良いかと思います。
それにはただ水を飲んでるだけでは悪化するかもよというお話しでした!

胃腸を労るためのコツ

①消化を助ける習慣を!


まずは消化不良が起きてしまえば正しく働くことができませんから、消化を助けてあげるのが大切です。
・ご飯は良く噛むこと(〜ながら食事はしない!)
・食事を楽しむこと!
・食事中は水を飲みすぎない事!
まずはコストのかからないこの三つを徹底してみましょう!

②小麦/揚げ物/お菓子やアイスなどを避ける

特に胃腸に負担をかけてしまうこれらは避けるべきでしょう。
不調を感じるなら尚更!

要するに胃腸での炎症を引き起こすものや消化に体力を使うようなものは避ける方が体調は良い方に変化しやすいです!

体内に溜まった湿を体外に出す事で、余分な熱も排出できます。
また胃腸をケアすることでエネルギー不足も解消できます。

東洋医学?現代医学?どちらにも共通しているところはなんとなく理解できたでしょうか?

難しい事は置いておいても水は蒸発すれば上にいき(蒸気)、空気も暑くなれば上に溜まります。
水分においても流動性のある水と違ってジメジメしたような水分は体をまとわりつくような感覚をもたらします。

人間も自然の一部と考えた東洋医学も面白い分野だと改めて思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
梅雨明けまでもうそんなに日はないと思います。

イチロー選手も大谷選手も試合に向けて準備を怠らないと聞いた事があります。

ここまでみてくださったみなさんはぜひ参考にしていただいて夏の準備を始めて、より良い夏を迎えください!

感想や質問等があればInstagramのDM等でお待ちしております!
面白いとおもっていただけたらシェアも大歓迎です(笑)

最後までありがとうございました!

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