油(脂質)は身体に悪いは嘘?〜油に関する新常識〜

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こんにちは。鍼灸師オサダです。
人生100年時代とも言われる中で、身体に良いとされる食事でも”実は身体に負担をかけている”事はたくさんあります。

今回は『油(脂質)は身体に悪いは嘘?』と題しまして、油に関する新常識を紹介します。
簡単に知りたい!という方はこちらのインスタグラムの記事を参考にしてください!

詳しく見ていきましょう!

油(脂質)とは?

まずは脂質とは何かを簡単におさらいしましょう!
※栄養素として考えるため、この記事では”油→脂質”と統一させていただきます。

脂質は『身体にとって欠かせない役割』を持っています。
三大栄養素としても知られる脂質は、細胞(膜)、ホルモン、神経組織など幅広く、そして重要な役割を持つ組織の構成成分に含まれます。

ちなみに脳も水分を除けば約60%は脂質で構成されていると言われています。

なんとなく『脂質は太る』という認識がありますが、これはあくまでも”カロリー計算”の中での話であり、脂質は1グラムあたり9キロカロリーを生む事はなんとなく知っているかと思います。
(糖質1g、タンパク質1g→共に4キロカロリー)

ですがこのカロリー計算に落とし穴が存在しています。
いつしかダイエットやボディメイクの際に敵視されるようになってしまいましたが、本来脂質は摂取すべき栄養素という事を忘れてはいけません。

理由は先に書いた通り

”体の重要な成分に関わる必要な栄養素だからです”

参考ブログ→人間は食べたものでできている

脂質の種類

脂質は飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸に分かれます。
各脂肪酸について解説していきます!
(※脂肪酸:脂肪を構成する物質)

飽和脂肪酸

動物性の脂質に多く、分子的な特徴から、『酸化しにくく常温で固まりやすい』特徴を持ちます。
飽和脂肪酸を多く含む代表的な例を挙げるとすれば、バター、ラード、ギー、ココナッツオイルなど。

基本的には動物性の脂質に多いのですが、ココナッツオイルは植物性でありながら飽和脂肪酸を豊富に含んでいます。
動物性の脂質に多く含まれる事、体内でも合成できる脂肪酸である事から一般には避けたい脂質として認知されてしまっています。(後ほど解説します)

不飽和脂肪酸

飽和脂肪酸に対して、この不飽和脂肪酸は一般的には植物性の脂質に多い脂肪酸です。
さらに不飽和脂肪酸は、一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸に分かれます。

一価不飽和脂肪酸は体内で合成できる脂肪酸(非必須栄養素)ですが、多価不飽和脂肪酸は体内で合成のできない脂肪酸(必須栄養素)を含みます。

※脂質に限らず、体内で生成できない栄養素→必須栄養素体内で生成できる栄養素→非必須栄養素
と言います。

ここで注意なのは体内で合成できるから摂らなくて良いではなく、体に必要な量と生成できる量のバランスを考えなくてはいけません。
代表的な例は、オリーブオイル、ごま油、サラダ油などはこちらに含まれます。
またお魚に豊富なEPA/DHAなども不飽和脂肪酸の一種です。

不飽和脂肪酸は、一価不飽和脂肪酸はオメガ9、多価不飽和脂肪酸はオメガ3、オメガ6と分かれてます。

あえて言いますがどちらもが身体にとって必要な脂質です。

脂質にまつわる間違った認識①「脂質=太る」

気がつけば脂質は太るという事が常識のようになってしまいましたが、これはあくまでカロリー計算での話。

摂取カロリー<消費カロリー

となれば痩せていくという認識が多いように感じますが、これって成功しない人も多い印象です。
カロリーという数値は元々食事のために作られた数字ではありません。

Wikipediaにも記載されていますので参考にしてください。(カロリー-wikipedia

簡単にまとめると「水の温度を上昇させるために必要な熱量=カロリー」という事です。
純粋に食べ物が保つ熱量(カロリー)→物質的熱量
体内での代謝による発生する熱量(カロリー)→生理的熱量


ここに大きな差があると思っています。
故に摂取カロリー<消費カロリー計算をしてもなかなか理想の身体に近づかないということになります。

なぜなら生理的熱量には、その人のもつ消化能力、食事の取り方、体の状態が関わるためです。
あえていうならカロリー計算に意味はないと思っています。(目安程度)

カロリー計算上、糖質、タンパク質は1gあたり4kcalの熱を生むのに対して、脂質は9kcalです。

ですが中性脂肪のつくメカニズムはご存知でしょうか?
→一言で言えば過剰に摂取した”糖質”が中性脂肪として体内に蓄えられます。
(だからと言って糖質=悪と簡単には結びつけな出くださいね!)

糖質やタンパク質と違って吸収経路が異なるのも脂質の特徴ですが、これはまたお話ししたいと思います。

そもそも皆さんのイメージする脂質にすでに誤解がある可能性も考えなくてはいけません。
脂質とは?

こんなイメージかもしれません。
ですが脂質は一昔前は”生鮮食品”と言われるほど扱いに注意が払われた食材です。

一般的な生鮮食品は食品が傷まないように管理されていますが、脂質もその一種だったという事です。
脂質が傷むのは『酸化』です。
酸化の敵は『熱』『光』『空気』です。

現在の脂質は気をつけないと、酸化のリスクに晒されています。
そういった意味では脂質が太るというよりも、摂取の方法次第では脂質が身体を蝕む可能性は十分にあり得ます。(その結果太りやすくなるはあり得ます。)

脂質にまつわる間違った認識②「コレステロール=悪という考え」

コレステロール=悪という認識が持たれますが、コレステロールは実は9割が体内で生成されるものである事を知っていますか?

いつしか人たちが働きの違うコレステロールに名前をつけました。
それが『善玉(HDL)』と『悪玉(LDL)』です。まるで正義のヒーローと悪役のように感じますが、僕の解釈としては共同して働く役割の違う脂質です。

悪玉は体内の炎症に反応し修復する役割、善玉は悪玉の運搬と役割の終えたコレステロールの回収を行います。

ちなみに2015年にはコレステロールの記載に変更があり現在では↑上記のような事が書いてあります。
(2~3割が食事、残りの7~8割は体内で合成される物、コレステロールの低下でも免疫異常や脳出血のリスクなど)

つまり悪玉こコレステロールの数値が高いことは体内の炎症の修復中or体内の炎症のあるサインです。

簡単に言えば悪玉と善玉のバランスが大切という事です。
健康診断の数値を無視して良いというわけでなく、仮にコレステロールの数値に異常があった場合はなぜそうなったのか?(体内炎症が起きているのか?)を考えられると解決策は見つかるかもしれませんね。

脂質にまつわる間違った認識③「身体に良い油は積極的に摂ろう」

身体に良いとされる脂質を積極的に摂る事はもちろんオススメです。
ですが脂質の質を知ることが重要です。
例えばオメガ3系の代表例と言えば「アマニ油」や「えごま油」
含まれる成分はαリノレン酸やEPA、DHAといった成分。
これらは体内で生成できない必須栄養素で、動脈硬化を防いだり、脳の働きを手助けしたりと重要な役割を持っています。

ですが!オメガ3は分子的に”非常に酸化しやすい”という特徴を持っています。
酸化の敵は「熱」「光」「空気」という事をお話ししましたが、一般的に売っているオメガ3系の油が、抽出され、容器に詰められ、運ばれ‥その間に酸化のリスクを背負っています。

食材から摂取することがオススメです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
脂質に関する新常識!
と偉そうにいいましたが、すでに新常識ではなく常識になってきています。
挙げ出したらまだまだ話はつきません。

そして栄養学はいまだにわからないことが沢山あると言われています。
だからこそ食に関する歴史や研究でわかってきた事に意味があります。
脂質こそ味方にして健康のために役立てたい栄養素として、脂質について基礎として今回のブログを終わりたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!

ダイエット、ボディメイクなどを行っている方はこちらの動画も参考にしてください。

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