みなさんこんにちは!鍼灸師オサダです。
いや、暑いですね。
うん。本当に暑いですね。
いよいよ夏本番の暑さがやってきましたが皆様体調いかがでしょうか?
ここ数年の猛暑により『熱中症』が気になるところではないでしょうか?
今回は熱中症とは?から水分補給だけではない足りない?熱中症対策のお話をしていきます。
※このブログだけを鵜呑みにせず他の情報と合わせて対策してくださいね。
熱中症とは?
熱中症の対策として一番に挙げられるのって水分補給ではないかと思います。
ですが先日35℃を超える猛暑日に妻と出掛けていて、水分補給は言うまでもなくしていたのですが、どうも身体に熱がこもる感覚があったんですね。
若干の熱中症になっていたと思いますが、うっすら頭痛とめまいを感じました。
そこで熱中症についてもう一度調べてみました。
熱中症とは一言で言えば
暑さによって、体温調節機能に異常をきたしそれによって起こる体調不良
の事を指しているそうですが、日本においては定義が曖昧な部分もあるそうです。
とにかく僕がなんとなく違和感を感じていた部分で、熱中症=脱水というように考えられている事が多くなっている気がしますが、必ずしも熱中症と脱水はイコールではありません。
例えばまだ体温調節が未発達の子供や調節機能が低下してしまったご高齢の方などは脱水状態がなくても熱中症を起こしてしまいます。
熱中症はなぜ起こる?
熱中症を一言で言えば”暑さによって体温調節機能に異常をきたしそれによって起こる体調不良”というお話をしました。
つまり熱中症になる時は体温の調節が上手く行えていないという事です。
人は恒温動物と言って”体温を一定に保とうとする”動物です。
例えば暑い環境下でも
・汗をかいて体内の熱を逃す
・皮膚表面の血管の血流を増やすことによる放熱
・体温(皮膚温)と外気温の温度差による空気の伝導
などによって体温を一定に保とうとしています。
これには自律神経が関与しています。
(ちなみに外気温が35℃を超えると空気の伝導が起きずに発汗によって体温の上昇を防ごうとします)
近年の夏の暑さでは、放熱では追いつかないくらいの暑い環境(体温以上の外気温)に加えて、水分不足や生活リズムの乱れ、食習慣の乱れが合わさるので熱中症を起こしてしまったり、暑い日の体調不良が問題になることが多いのかと思います。
熱中症に潜む危険な話
熱中症には分類がありますが、当然重くなればなるほど危険度は増していきます。
さらに熱中症に関連するいくつかの状態も挙げられていて、この中に皆さんも聞いたことのある症状や不調に似ているものが出てくるかもしれません。
また身体を構成するタンパク質は熱に弱く、42℃を超えると変性が起こると言われています。
つまりタンパク質で構成されている臓器(脳を含む)などは高温状態が続く事で機能障害を起こす可能性もあります。
少し怖いような話をしましたが知っていれば対策できる事もあるとおもいますし、熱中症にはならないのが一番だと思います。
できる対策をしていきましょう!
熱中症の予防に大切な事
①熱中症になりにくい身体を作る事
②熱中症のリスクを避ける事
この二つが重要なポイントだと思います。
もう少し細かく説明していきます。
①熱中症になりにくい身体を作る事
先ほど説明しましたように熱中症のポイントは体温の管理です。
この体温管理には”自律神経”が関与しているというお話をしました。
つまり生活習慣も熱中症に関係しています。
小学生の頃野球の合宿で熱中症による体調不良を訴える子が多かったのですが、きっと普段と異なる生活環境(夜ふかしや食事のタイミング、疲労度など)も関係していたのだと思います。
生活習慣の見直し
夜ふかししていませんか?
バランスよく食事は摂れていますか?
しっかり休めていますか?
基本的な事ですが、生活習慣の見直しをしてみましょう。
・3食しっかり食べてみる。
・野菜を食べる量を増やす。
・30分早く布団に入ってみる。
・15分ストレッチの時間をとってみる。
こんなことから始めてみてくださいね!
(過去のブログも参考にしてください)
発汗能力を高める
気がつくと1日中冷房の効いた部屋にいませんか?
普段から汗をかくという事も汗腺の働きをよくする一つの習慣です。
1日10分でも構いませんので自然発汗を促しましょう。(散歩や日光浴でもOK)
そうする事で暑い環境でも汗をかく事がしやすくなります。
もちろん水分補給をしっかり行えてる状況で行ってくださいね。
運動が難しい人は半身浴でも構いません。
適度なストレスで身体を強くしていきましょう!
喉が渇く前の水分補給を
喉が渇いた時には遅い!なんて言いますが、体内の水分量が減ってしまうと血液循環が低下するので発汗しにくくなってっしまったり、皮膚血管からの放熱がしにくくなります。
喉が渇く前にこまめな水分補給を行いましょう。
また水分補給にスポーツ飲料が推奨されている理由は「ミネラル」と「糖質」の観点から、吸収率やミネラルバランスのためだと考えられます。
ここも注意が必要だと思っていて、運動量、発汗量、活動量によっても飲むものを変えていく必要があると思います。
近年聞くようになった「ペットボトル症候群」は、清涼飲料水に含まれる糖質によって血糖値の上昇によりまたすぐに喉が渇くといった状態になる悪循環の事を言いますが、まさにだと思います。
もちろんスポーツ飲料を飲むな!という事ではなくて、1日の中での流れなどを考慮して飲むものを変えていくのも対策だと思います。
スポーツドリンクの中でもアイソトニック飲料とハイポトニック飲料と言って糖質量やナトリウムなどの濃度の違いから分けられておりそれぞれのオススメの飲むタイミングに違いがあります。
(ここで説明すると長くなってしまうので気になる方は調べてみてください)
基本的な水分補給としては、以前も紹介しているような天日干しの海塩(ミネラルが豊富)をひとつまみ水に入れてこまめに水分補給をする。
それにプラスして活動量や発汗などを合わせて考えながら、その時だけでなく事前に食べる物やスポーツ飲料などを工夫していくと良いかと思います!
筋肉をつける
これはこの夏の対策というよりは長期的な対策の一つだと思います。
実は筋肉の約70%は水分とも言われています。
筋肉量の低下があると体内に貯蔵できる水分量の低下起きているとも考えられます。
水が少なくなれば冷やす能力も下がっていきますので、筋肉をつけるというのは長期的に行っていく必要がありそうです。
またご高齢の方やまだ身体の小さい子供は筋肉量が少ない事も想像できます。
こういった観点からも年齢によって熱中症が起きるリスクも上がっている事も考慮しておきたいところです。
腸内環境を整える、免疫機能の見直し、お風呂に浸かる、衣服の工夫などによってもなりにくい身体を作る準備ができます!
熱中症=夏の対策となりがちですが、その場しのぎではなく長期的に考えていく事が重要ですね!
②熱中症のリスクを避ける
日頃のケアをしていても熱中症を起こさないと言い切れるわけではありません。
熱中症にならないように気を付けましょう。
暑さを避ける
外出する時間帯や日光に直接当たりすぎないなどまずは暑さを避けられるのであればなるべく避けましょう。
熱中症は”暑さによって”起こる体調不良ですので特に40℃近い日になどは暑さを避ける事が優先かと思います。
そう言った日でも仕事であったり、外出しなければいけなかったり色々あると思います。
涼しい所で休んだり、日陰を歩いたり、帽子や洋服などで工夫しましょう。
体温を下げる工夫を
熱がこもらないようにしていくことを考えましょう!
最近では身体を冷やすグッズも売っていますが、「首元、脇、体幹部、両股関節」と言ったように太い血管が通る場所を冷やして全体の体温を下げましょう。
首元は首が締まらないように濡れたタオルで冷やすのも効果的です!
コンビニにも凍ったペットボトルの飲み物も売っていますので上手く活用してください!
あとは冷房の効いた所では深呼吸をする事もオススメです。
口から息を吐ききり、鼻から吸って、また口から吐きましょう!
熱中症が起きてから冷やすというようなイメージがあるかもしれませんが、ここまで暑いと熱がこもる前の対策として行う必要があるとも思います。
恐らくここまで暑くなかった環境では主に水分補給などで対応できたのだと思いますが、ここまで気温が高くなってしまったので対策も考えないといけないと思っています。
従来言われている水分補給に合わせて、熱中症のリスクを下げるためにその他にできる事も行い対策をしましょう。
ちなみに鍼灸師というと冷たい飲み物を飲まないというイメージを持たれますが、この暑い夏にはしっかり冷たい飲み物飲みます!
ただ冷房の効いた部屋での時間が多い時には気をつけています!
そこも環境や状況に応じてでいいと僕は思っています。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
熱中症の仕組みから対策までお話ししてみました。
従来の対策に加えて、環境に合わせて他の対策なども行っていきましょう!
生活習慣を見直しながら暑さ対策もして、より良い夏を過ごしていきましょう。
冒頭にもお話ししましたがこのブログだけでなく他の情報も取り入れてご自身の健康に役立ててくださいね!
※最後に熱中症は命の危険を伴う場合もございます。
判断マニュアルなども医療機関や国の機関など各所で出していますのでそちらも合わせてご覧ください。
応急処置方法なども載っております!
↓こちらは厚生労働省の熱中症予防のための情報サイトです
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