秋〜冬の自律神経の整え方

秋冬 自律神経 自律神経
秋冬の自律神経

皆さんこんにちは!
鍼灸師オサダです。

先週まで「11月なのに暑い😓」と言っていたのが嘘のようにすっかり冷えてきましたね。
この気温差や気圧の変動がだいぶ負担になっているようで、お身体の調子を崩してしまう方も多い印象です。

今回は秋〜冬の寒さや特徴に注目してそれに合わせた自律神経の整え方を考えてみたいと思います。

人間の持つ身体の働き

そもそも「季節の変わり目は自律神経が乱れやすい!」という事を言ったりしますが、自律神経が乱れるとはどういう事なのか?考えてみたいと思います。

何度かお話していますが、自律神経というのは大前提として「生きるための身体の働きと反応」だと考えています。

つまり一般的にいう自律神経が乱れているという状態は
・自律神経の働きが乱れている
・自律神経の反応が乱れている
この2つの事を指していると思います。

元々人間を初めとした動物それぞれが独自のリズムというのを持っています。
リズムといっても複合的な要素が関わりますが、例えば睡眠時間や睡眠回数の違いや食事から排便までの時間や季節への対応の仕方が異なります。

季節の変わり目には自律神経の働きや反応が乱れやすい環境が続いてしまう事が考えられます。
一般的に言われる「気圧の変動」「気温差」などが大きく関係しています。

自律神経はこれらの変化に対して反応しています。
むしろそれがなければ身体を健康な状態に保つ事ができないのです。

生命力

例を挙げれば
寒い→身体を震わせたり、血管を収縮させる事で体温を逃さないようにしたりなど。

故に『生きるための身体の働きと反応』という事になります。

ですが、季節の変わり目や気温差が大きいと、この自律神経の反応があれもやったりこれもやったりと忙しく、変化に対応出来きらずに自律神経の働きが過敏になってしまったり適切な反応ができなくなってしまい症状につながる事が考えられます。

秋〜冬に自律神経の乱れやすくなる理由

秋〜冬にかけての自律神経が乱れる原因をいくつか考えていきたいと思います。

気圧と気温差

今年の秋はわかりやすかったように、秋は暖かい日と寒い日が定まりにくい時期です。
また1日の中でも「朝は寒く、日中は暖かく、夜は寒い」という風に変動が大きくなります。

その変動に自律神経が付いていかず疲労していきます。

また気圧の変動は交感神経を過剰に興奮させてしまう可能性があり、自律神経のバランスを乱してしまいます。
詳しくはこちらも参考にしてください!

また冬に自律神経を乱しやすい1つの理由としては「日照時間」の関係もあります。

今や夕方になればすっかり暗くなってしまいますね。
当然のように夏に比べて冬の方が日の出ている時間は短く、
それでも煌々とした光の中で仕事をしている私たちはもしかすると動物的に適した事とはいえないかもしれないですよね。

寒さが増してくると外に出るのも億劫になって、日光に浴びる時間も減ってしまう‥。するとセロトニンの生成量が少なくなり、それを材料とする睡眠ホルモン「メラトニン」の生成もうまく行かない。
睡眠習慣が崩れて自律神経が‥みたいなサイクルも起きているかもしれませんね。

詳しくは知りたい方はこちらもご覧ください!

乾燥(水分不足)

秋から冬にかけては非常に乾燥しやすい時期です。
熱中症を気をつけていた夏はこまめに水分を摂っていたにもかかわらず秋〜冬にかけてはつい水分を忘れがち!

人間の約60%が水分というのはなんとなく聞いた事があると思いますが、その60%のうちの40%が細胞内液だと言われています。

ですので水分補給をいっても「細胞に対する」水分補給というのを考えなくてはいけません。

水分補給

そこで大切なのが「ミネラルを含む水分」になります。
幾度となく出てくる天日干しの海塩を上手に使う事。

現代に多い精製塩ではなく、いわゆる自然塩と呼ばれる塩です。
この自然塩はミネラル分が豊富で、精製塩とは成分が異なります。

また塩は血圧などの観点では減塩が勧められる事の多い成分ですが、まだ十分に塩分と血圧の関係を解明できるといったわけではないそうです。
(塩分の多い食事は体内の浸透圧の観点から、末梢にかかる圧力の増加による血圧の上昇を生むなどとされています)

減塩してから健康になった!という多くの場合には食生活自体に変化が起きている事がほとんどですが、血圧1つとってもその他の要因が関わっている事を忘れてはいけません。

天日干しの海塩にはミネラルが豊富(特にマグネシウム)で細胞のための水分補給にも適しています。

体内の水分が数%減るだけで脳の働きが低下するという報告もあるくらいですからこまめな水分補給を意識しましょう!

血流

冬になると自然と身体が縮こまってしまいますよね。
例えば首や肩の筋肉。
筋肉の緊張は血流量の低下を生みます。

人間の身体は体温維持を身体の中心に集めて内臓を温めようとする働きがあります。
外気の冷えは末梢血流量を低下させ末端の血流が滞りやすくなってしまいます。

長期的に見れば全身の血液の流れを滞らせてしまい、血液の働きである酸素の運搬や老廃物の排出がうまくいかなくなってしまいます。

外的な冷えからの身体の緊張に加えて、身体の冷えが加わり、血流量の低下が考えられ、結果として自律神経の乱れにつながってしまう可能性があります。

寒い

冬こそストレッチなどの準備が欠かせない時期かもしれませんね!
また内臓の冷えにも注意が必要ですよ!

その他にも動物全般に言える事かもしれませんが、冬眠をする動物がいるように日照時間の短い冬はどちらかといえば人間も冬は活動量を抑えて過ごすくらいがちょうど良いのかもしれませんね。

僕も冬は夏場に比べて少し睡眠時間を長く取るように(入眠時間を早くするように)する方が調子が良い事に気がつきました。

東洋医学では人間も自然界の一部として捉えられますがこの考え方はしっくりきます。

秋〜冬の自律神経のセルフケア

いくつか紹介していますが最後に秋〜冬のセルフケアをご紹介します!
ご自身の体調に合わせて行ってみてくださいね!

耳のストレッチを行う

耳、耳周囲のストレッチを行って自律神経のケアをしましょう!
耳は自律神経との関係も深く、過剰な交感神経の興奮を抑え、副交感神経を優位にしてくれる働きがあります。

画像を参考に行ってみてください!

また耳だけでなく顔面部(目など)も自律神経繊維が豊富です。
目のケアも合わせて行い血流を確保しましょう!

体内時計を整える

日照時間の話をしましたが、光は体内時計との関わりが深いため「朝日を浴びる」習慣を身につけましょう!
そういった意味でも日が沈む夜は少し早めに寝て、朝少しだけ早く起きて散歩してみましょう!
オススメは20分程度、ゆったり歩いてみてください!

日光浴

また「朝ごはんを食べる」というのも体内時計の調整に役立ちます。
朝に少し余裕を持たせて体内時計をリセットしましょう!

手足のストレッチを行う

末端が冷えやすい理由は先程お話ししましたが、気がつくと手足縮こまっていませんか?
肘から先、肘から下の筋肉もストレッチをして血流を促進させましょう!

手のひらや足の裏にも細かい筋肉がありますのでそちらもゆっくりほぐすようにしてください。

仕事の合間や電車を待っている時もできるのでやって見てくださいね!

呼吸エクササイズをする

これまでのブログでも呼吸の大切さについては幾度となく紹介してきました!
呼吸エクササイズを行うと身体が自然と温まってきます。
詳しくは他のブログも見ていただきたいですがまずはこちらを習慣にしてみてはいかがでしょうか?😄

これらに合わせて「身体を冷やさないようにする」「食事をよく噛む」「睡眠習慣を見直す」などといったようにこれまで紹介しているような対策も合わせて行う事で身体の働きを取り戻しましょう!

身体の構造や自律神経も繋がっているので今までも読んでくださっている方はなんとなく繋がりが見えてくるかもしれませんね😌

まとめ

冬の自律神経の整え方についてご紹介させていただきました。
今年は季節の変わり目に不調を崩す方が多いですが、これらのケアは少し先を見越せば春のケアにもつながります。

少し手間だとは思っても自分ができる事を一つやってみてください!

今回も最後までありがとうございました!

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