こんにちは!鍼灸師長田(オサダ)です!
今回は貧血に関する基礎知識から予防と対策まで考えていきたいと思います。
貧血の一般的な症状としてあげられるのは‥
息切れ・動悸・めまい・疲れやすさ・顔色(血色)が悪いなどが挙げられます。
また自覚する症状から、自覚はないが血液検査をすると貧血気味と言われた。なんてこともあります。
もしかすると貧血対策に行なっていた〇〇が間違いだった‥。
そんな可能性もあるので是非最後までお読みください!
※最初に注意点
自己判断では危険な場合もあります。
病気が気になったり、おかしいと思う場合には自己判断をせず、かかりつけのお医者様に必ず相談してください。
貧血とは?
簡単に言えば『全身をめぐる血液の不足』です。
と、まぁこれだと誤解がありまして、全身をめぐる血液と行っても血液そのものが少なくなってしまうというよりは、血液中の成分の減少が問題になります。
その成分というのがおそらく一度は聞いたことのある「赤血球」やら「ヘモグロビン」というやつらです。
厳密に言えば血液の主成分が「赤血球」でその赤血球に含まれるのが「ヘモグロビン」です。
ちなみにヘモグロビンはヘム(鉄)+グロビン(タンパク質)=ヘモグロビンとなります!
ヘモグロビンの主な役割は?
ヘモグロビンは肺で酸素と結びつき、その酸素を全身へと運ぶ運搬役を担っています。
つまりこのヘモグロビンの低下→全身に酸素が行き渡らない→貧血と言ったように症状が起きていきます。
貧血にはいくつか種類が考えられますが、大きな原因としては
・赤血球が作られない
・赤血球が失われる
ことによって貧血を引き起こしてしまいます。
貧血の原因と種類は?
貧血には栄養不足や出血によるものから、中には重篤な病気が隠れている可能性があります。
先程貧血を起こす原因として「赤血球がうまく作られない」「赤血球が失われる」という2点を挙げましたが、その原因と共にいくつかの例をあげながら見ていきましょう!
赤血球がうまく作られない原因
①栄養の不足・偏り
②栄養をしっかり吸収できる状態にない
③慢性的な炎症
④内臓の病気
⑤骨髄の病気
などが挙げられます。
①②はセットみたいなものですが、まずは栄養の不足や偏りがある時には元気(正常)な赤血球を造る事ができません。ここでよく知られる栄養素として鉄、葉酸、ビタミンB12が出てきます。
それに加えて腸での吸収障害が起きていればいくら摂取しても赤血球を造る材料が体内に十分ではなくなってしまうため、栄養の不足に合わせて消化システムの見直しも必要なケースがあります!
例→鉄欠乏性貧血、胃の摘出手術後などにみられる巨赤芽球貧血
③慢性的な炎症は例とすれば、関節リウマチなどの自己免疫疾患をはじめとし、腎臓の疾患や外傷などでも同じような経過を辿って貧血が起こる事が言われています。
慢性的な炎症によって赤血球の造るためのシステムに障害が起きてしまう。などが考えられます。
例→感染症、膠原病よる貧血
④は例えば基礎疾患(腎不全など)によって、赤血球の生成を促進させる”エリスロポエチン”というホルモンの分泌の低下による赤血球数の低下です。
また貧血を防ぐために体内には貯蔵鉄が存在していますが、その貯蔵先として肝臓などがあげられるため肝臓の疾患でも貧血症状が起きる事があります。
例→肝疾患、腎不全による貧血
⑤骨髄中の造血細胞が障害を受ける事で、赤血球をはじめとする血液中の成分が生成されないケースです。
例→再生不良性貧血
と一般的に多いとされる鉄欠乏性貧血から難病と言われる再生不良貧血についての簡単な説明でした!
※ご自身で病気が気になったり、おかしいと思う場合には自己判断をせず、かかりつけのお医者様に必ず相談してください。
赤血球が失われる原因
今度は赤血球が失われる原因としていくつか考えていきたいと思います。
・慢性的な出血
・赤血球が壊れたり、脆くなる病気
・免疫異常による赤血球の自己破壊
・衝突や衝撃など激しいスポーツ など
赤血球が失われる原因としては一般的な出血から、消化管の出血、赤血球が破壊され溶け出してしまうものなどが考えられます。
この場合には赤血球を作り出すこともですが、失われる原因についても考えなくてはいけません。
繰り返しますが、自己判断は危険なケースが隠れているかもしれません。
※ご自身でご病気が気になったり、おかしいと思う場合には自己判断をせず、かかりつけのお医者様に必ず相談してください。
貧血の予防と対策
ここまで貧血の原因や種類を挙げてきましたが、貧血の中で1番多いとされる『鉄欠乏性貧血』です!
貧血の7割がこの鉄欠乏性貧血と言われています。
重篤な病気を除き、貧血の予防と対策を考えていきます。
鉄欠乏性貧血とは?
例えば月経、妊娠、授乳中にもよく起こるとされているため貧血は女性に多いイメージがあるかと思います。(女性アスリートなど激しい運動をする方にも多いです)
また成長期のお子様も鉄の必要量が増えるためこの時期にも鉄欠乏性貧血が起きやすい事を忘れてはいけません。
病的な原因がない場合に必要な事は食事から鉄を摂取することですが食事から摂取する鉄には”ヘム鉄”と”非ヘム鉄”の2種類が存在しています!
ヘム鉄と非ヘム鉄
ヘム鉄は動物性の食材(肉や魚)に多く含まれます!
非ヘム鉄よりも吸収率が高く、貧血を予防するための食材としてはこのヘム鉄がオススメです。
非ヘム鉄は主に植物性の食材に多く含まれますが、動物性の鉄(ヘム鉄)よりも含有量が少ない上に、吸収率が悪い事がわかっています。
鉄分摂取という意味では動物性食品から摂取する事が推奨されています。
鉄サプリによる危険性
鉄サプリは”鉄の過剰摂取”になりやすい事から危険性が注意される事があります。
鉄サプリを飲み出してからそれに付随する症状を訴える人もいます。
そもそも鉄は必須微量ミネラルであることから、個人的にはむやみに摂取する事はオススメできません。
食材そのものと異なる形での鉄は分子のレベルでは正常とは異なるうえに、吸収しやすい形での状態がゆえに過剰摂取になるリスクが隠れています。
サプリで摂る場合には専門家の先生と数値を見ながら相談する事をオススメいたします。
(すでに飲んでいる人は見直ししてもいいかも!?)
また過剰に摂取した鉄は体内に蓄積される事が報告されており、そのダメージが脳にも及ぼすとも言われています。
食材からの摂取で鉄過剰になる事はあまり考えにくいので、食材からは積極的に摂取しましょう!
鉄分を摂取するポイント
・動物性から摂取する
・サプリに安易に手を出さない
・体に合わせて摂取量を考える
・慢性炎症を起こさないように気を付ける
・腸内環境を整えておく
・緑の濃い葉野菜を食べる事も意識する
・鉄の吸収を阻害する栄養素に気をつける(フィチン酸)
・鉄だけに限らず他の栄養素をしっかり摂る(タンパク質やビタミンも)
不足しやすいと言われる鉄分ですが、意外とハードルの高い栄養素です。
むやみに摂取することが正解ではないからこそ自然な形で、体内でうまく利用できるように食材からの摂取を基本とする事が健康被害も小さいと思います。
先程も言いましたが、自分の症状や状態が不安な場合こそ自己判断ではなく専門の先生に相談した上でどうしていくかを決めていく事が理想です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
貧血の原因、種類、予防と対策までお話しました。
日本では貧血に悩む人が多い印象かと思いますが、海外でも多く見受けられるそうです。
自分が健康に良いと思っていたサプリなども鉄の”量”関してはクリアしてるけど、他の視点から見るとあまりオススメできないケースもあります。
ご自身の身体の状態に合わせた選択でより健康な日々を過ごせるよう参考にしてみてくださいね!
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東京都を中心に活動していますオサダと申します。
5歳から野球を始め昔から身体のケアに興味がありました。
20歳の時にはパニック障害(自律神経神経の疾患)を患い、その経験から鍼灸をはじめとし、姿勢や、運動学のアプローチ、神経を介した内臓へのアプローチ、内臓マニュピレーション、オステオパシーなどを取り入れています。
施中のご予約はDMからも受け付けております!
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