ストレスで免疫力は低下する?~唾液と免疫の関係について~

体の仕組み

みなさんこんにちは!
鍼灸師オサダです!

今回は「ストレスと免疫力」というのを唾液に着目して考えてみたいと思います。
ストレスがかかった時に体調を崩す(風邪をひく)という方も少なくありません。

当然ストレス反応から免疫力の低下というのも考えられますが、今回は唾液の持つ働きからストレスと唾液について考えていきたいと思います!

唾液の持つ免疫の力

唾液はなぜ分泌されるのか

考えた事がありますか?
・口の中を乾燥させないため
・口の中を清潔に保つため
・消化のため
・ウイルスの侵入を防ぐため

と、大切な働きがあるわけですが、唾液に含まれる『IgA抗体』は細菌やウイルスの侵入を防ぐ力を持っていることで感染症の予防に役立つことで知られています。

免疫力

唾液の成分と分泌量

唾液の99%の成分が水分と言われています。
残りの成分として、カルシウムやリン酸、免疫物質、アミラーゼなどが含まれています。

およその分泌量は1日1~1,5ℓと言われていますが、個人差や季節性の変化もあります。

ほとんどの成分が水分とは言え、血液から作り替えられたものが唾液となります。

ですので血流を高めておく事がしっかりとした唾液の生成から分泌へとつながります。

唾液

2種類の唾液と免疫力

2種類の唾液があることはご存知でしょうか?
「サラサラした唾液」と「ネバネバした唾液」の2種類です。

唾液の分泌には自律神経が関与していて、
・副交感神経によってサラサラの唾液が分泌
・交感神経によってネバネバの唾液が分泌

されます。

自律神経の交感神経、副交感神経は基本的にはどちらかが亢進の時にはどちらかが抑制となる事が多いのですが唾液に関してはどちらも唾液を分泌させます。

この2つの唾液は特徴が異なり、
サラサラの唾液は、水分量が多く、口の中を洗い流して清潔に保つ自浄作用や、食べ物を湿らせて飲み込みやすくする役割、消化酵素が含まれているので消化吸収を助ける役割などが高く

ネバネバの唾液粘膜の保護や保湿などに役立つと言われています。

また的なストレスや不安は唾液の分泌量を低下させると言われていて、その理由はストレスによって刺激された交感神経が副交感神経の唾液分泌を抑制すると考えられています。

先ほどお話ししたように、唾液は自律神経による二重支配でありながらも、交感神経、副交感神経共に分泌を促進させる働きを保つため、この互いの関係(バランス)が崩れてしまうと唾液そのものの分泌が少なくなると考えるといいかもしれません。

交感神経よる唾液は粘液性で、口の中の渇きを感じやすいとも考えられていますが、その背景には交感神経の刺激による、サラサラな唾液の分泌を低下させているので口の渇きを感じているかもしれないですね。

こんなんだったら大変!!

唾液の分泌と免疫力

色々とお話しはしてきましたが、一言にまとめると

「唾液には免疫力に大事な成分が含まれているから、うまく唾液が分泌されないことで免疫力が下がるよ」

って話です。

その免疫に欠かせない成分が『IgA抗体』ということになります。
(これはアレルギーにも関係しています。)

つまり唾液の分泌量の低下が免疫力の低下につながる可能性があるという事です。

では唾液を分泌させるためにはどうしたらいいかを考えていきましょう!

唾液分泌に大切なたったひとつの事

それは血液循環を高める事です!

人間の身体約6~7割が水分なんて言いますが、この唾液も例外ではありません。
先ほども言ったように唾液の約99%が水分でできています。

そしてこの唾液は血液から生成されますので、まずは血液が重要です。

皆さんは1日を通してどのくらい水分を飲みますか?
冬は寒い事も重なり普段水分を摂らない方がより水分を摂らないなんて事もあるあるです!

理想を言えば30分に一回くらいは水分を補給したい所。

1日の細かい摂取量に関しては運動量、活動量にもよりますが『こまめに水分を摂る』事を意識しましょう!

口腔環境に大切なこと〜その他〜

まずは生成されていないといけないので先に水分のお話をしました!
今度は分泌についてです。

生活習慣の見直し

僕のブログでは自律神経の話がよく出てきますが、唾液の分泌には自律神経の関与がある事をお話ししました。

自律神経は程よく「交感神経」「副交感神経」に振れる事が大切です。
自律神経が乱れてしまうような生活習慣は見直しが必要です。

「活動」と「休息」のバランスを大切にして下さいね!

口や舌の運動

口や舌を動かすことで唾液腺への刺激となり唾液の分泌が促進されると言われています。

免疫という点を考えると、「よく笑う」のもいいかもしれませんね!

また舌の運動をしてみる事もおすすめです。
唾液の分泌を促進して風邪に負けないようにしましょう!

こんな顔もいいよね!

鼻呼吸を身につける

やはり口呼吸というのは口腔内を乾燥させ、口腔環境を悪くしてしまいます。
以前も紹介している「鼻呼吸の大切さ」はこんなところにも活きています。

気になる方は読んで下さいね!

唾液腺のマッサージ

唾液を分泌させる腺へのマッサージが有効的とされています。
顔は繊細な部位ですので、個人的には強い刺激で行うことはおすすめしません。
優しく撫でるように行なって下さいね!

まとめ

いかがでしたでしょうか?
ストレスと免疫力についてを唾液の観点から考えてみました!

ストレスと免疫については「副腎とストレス反応」でも紹介しているのでそちらも合わせてご覧ください!

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