みなさんこんにちは!
鍼灸師オサダです。
今回は「なぜ姿勢が悪いと肩こりになる?〜身体の仕組みから考える〜」というタイトルでお話ししたいと思います。
施術を受けにくる方でも患者さん自身が「姿勢が悪いのが原因だと思うのですが‥」という方も多く、みなさんも姿勢の悪さと身体の不調の関係をなんとなく感じているのではと思います。
身体の仕組みから姿勢の悪さが肩こりにつながる理由を解説したみたいと思います。
肩こりの痛みや不快感について
まずはここを考えていきましょう。
明らかな怪我や損傷(ぶつけたり肉離れ)などがないのに痛みや違和感(こっている感覚や張っている感覚)がある状態として話を進めていきます。
一般的に肩こりは「筋肉の疲労」の一つとして考えられています。
例えば同じ姿勢が続くことによって、肩の筋肉内の血行不全が起きて、酸素の運搬能力が低下し、老廃物が蓄積される事で発痛物質(痛みを生む物質)が神経を刺激する事で「痛み」や「コリ」「不快感」を生むとされています。
ストレッチや運動をする事で肩こりが解消された!そんな経験がある方も多いと思いますが、結果的にはこの血流の改善が起きるため、症状が軽減されていると考えられます。
姿勢の悪さは筋肉を緊張させる
「姿勢が悪い」一言で言っても色々な姿勢の悪さが考えられます。
姿勢が良い状態は「構造的な負荷が小さい状態」として考えられています。
この時には、体重(重心)が乗るべき所に乗っているため”無駄な力を使う事なく立っている(座っている)事ができます。
反対に姿勢が悪い状態は↑の状態が崩れてしまっているため、何かしらでそれを支える必要が出てきます。
それが主として筋肉になります。
体重(重心)がしっかり乗っていない状態というのは、言い換えれば不安定な状態として考える事もできます。
それらを筋肉で支える。つまり筋肉は緊張し続けることになるわけですから当然先ほど説明したような痛みやコリにつながる事が想像できるかと思います。
肩こりを生む姿勢の悪さ代表例
聞き覚えのある姿勢(状態)がいくつかあると思いますが、どれもが肩こりに繋がる可能性があります。
・猫背
・ストレートネック
・頭部前方位
・まき肩
・円背
同じ事を指している姿勢やほぼ同意の姿勢もありますが一般的にこの辺りは悪い姿勢として知られていると思います。
「悪い姿勢」と調べてみればどれもモーラしているような写真ができます。
これらは筋肉の過剰な緊張を生む可能性があります。
構造的に考える肩こりを生む仕組み
先ほどの姿勢の悪さに加えて構造的に肩こりを生みやすいのが人間であるとも考えられます。
その理由を解説していきます。
頭の重さ
頭の重さは約5kg
それだけ重いものを首だけで支えていると考えると確かに負荷はかかりやすそうですよね!
さらに頭(顔)には眼や鼻、耳などの感覚器がたくさんありますから大きな可動域を持っています。
そう考えると”支え”が弱くなってしまうと負荷はかかりやすい部位とも考えられます。
肋骨の重さ
こちらも以前違うブログでお話ししていますが、人間は肋骨があるので重みが前にかかりやすいです。
この重みに耐えられなくなれば自然と背中は丸まっていきます。
生活上使い方が一定になりやすい
動物は基本的に前側の動作が多い生き物です。
日常生活の動作を考えてみてもほとんどが前側で行いますよね?
その結果気がつくと頭が前に出たり、背中が丸まったりしやすくなってしまいます。
元々このような要素を持っているので、そこにさらに姿勢の悪さが加わればより肩こり(それだけに留まらず)様々な症状に繋がっていきます。
肩こりを改善するには?
・同じ姿勢で長時間作業をしない事
・ストレッチの習慣を身につける
・身体の使い方を変える
・筋力を付けていく(筋肉に過剰な負荷をかけないように)
一般的に言われている事かもしれませんがこれがすごく重要です。
同じ姿勢で長時間作業しない
ずっと良い姿勢を意識するのは疲れてしまいます。
まずは長時間同じ姿勢でいる。という環境を変えてみましょう!
立ち上がったり少しストレッチしてみたりする事から始めましょう!
ストレッチの習慣を身につける
これは仕事中、作業中もそうですが1日の疲れを溜めない!というのも慢性的な症状の改善には欠かせません。
夜10分でもいいのでストレッチする習慣を身につけましょう!
身体の使い方を変える
これは環境にもよると思いますが、座椅子を変える、ディスプレイの位置を変える、スマホの位置を変えるなど方法はさまざまです。
これが悪い姿勢を作っているのかな?と思いあたるものから変えてきましょう!
筋力をつける(姿勢維持のために)
長期的に考えてもこれは欠かせません。
ある程度がなければそもそもの良い姿勢を保つことができません。
筋力をつけると言っても無理なトレーニングを始めるのではなくまずは正しく行うが優先ですので、自宅でできる負荷の小さいトレーニングから始めましょう!(最初は身体の使い方に詳しい人に指導してもらった方が良いと思います)
これらを意識して行うだけでも、生活していて「辛すぎるっ!」という肩こりが起きる回数が少なくなれば気分的にもだいぶ変わりますよね!
ぜひ意識してみてくださいね!
まとめ
・辛い肩こりにはやっぱりストレッチや運動!
・生活上の姿勢に気をつけて肩こりが起きにくいようにする!
・筋肉の負荷にならないように姿勢を整える!
主にこの3点をお話ししました!
また姿勢の悪い状態というのはホルモンバランスすら崩す可能性があるとされています。
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