薬膳と現代栄養学

東洋医学

皆さんこんにちは!
鍼灸師オサダです。
今回はいつもご紹介している栄養学とは違う論点から食事というものを考えてみたいと思います!
いわゆる「薬膳」「体質改善」といったところについて考察していきましょう!

薬膳ってなに?

薬膳というのは中国の伝統医学に基づいた食事のことを言います!

症状に合わせてというよりは、”体質”に合わせて食事を選んでいくというのが基本になっていくのが「薬膳」だという風に考えてもらえるといいかと思います!

伝統医学というのが基本になってくるとは言えなかなかイメージがつきずらいのが正直なところではないでしょうか。

しかし僕はおそらく誰しもが経験した事のあると言えるのが薬膳の世界だと思っています。

例えば「夏野菜カレー」

なんで暑い時期に少し辛くて熱いカレーを食べなくてはいけないんだ!と幼少期のオサダは思ったわけですね😓笑

でも昔、僕の祖母は自宅で畑をやっていましたが、夏にはきゅうり、なす、トマトなど食べて体を冷やしなさい。と言っていたことを今でも覚えています。

この薬膳の考え方ではその時期や季節に収穫できたり食すというのには意味があるんですね!
僕は非常におもしろい分野だと思っています。

薬膳には向き不向きがある

薬膳という言葉は現代では聞く事が増えたワードの一つかと思います。
薬膳というのは調べてみればわかりますが
「薬膳 合う?」「薬膳 効果ない」とかって意見が見受けられる事があります。

これは正解でもあり不正解でもあると個人的には思っています。
理由としてはあくまで「個人にあった食」を選ぶ事が前提であるからです。

これは漢方にも鍼灸にも当てはまる事ですが、症状に合わせた処方では当てはまる事もあれば当てはまらない事もあるので効いたり、効かなかったりとなります。

あくまで前提は体質にあった処方というのを忘れてはいけません。

薬膳をどう考えるか

ということで食材が持つ作用がある事はなんとなく理解していただけたかと思います。

しかしこれではまだ効果は薄い可能性があります。

薬膳等の本はたくさん出ていますが書籍によって内容が異なる事もあります。

大切な事は東洋医学は伝統医学であり、自然の設備の中で出来上がったものです。
◯→△
という様な単純形式では成り立たない事がたくさんあります。

理論はあっても説明がつかないことって世の中たくさんありますよね。

↓ちょっと東洋医学の話
薬膳の基本は五行論です。(五行論についてはまた今度)
例えば辛いものを食べて、次の日に排便が促進されるという事を聞きますが、
五行で言えば「辛」という味は五臓でいう「肺」に配当され関わりの深い臓器は「大腸」です。

辛い食べ物の持つ作用は「発散」です。
辛いものを食べて人間がとる行動って何が思いつきますか?
『ヒーッ』とか『フーッ』って発散していませんか?
その関係の深い臓器「大腸」では便を使って外に発散しているとも考えられますね!

なのでひょっとすると日頃から辛いものが好きって人は発散したいという心理状態が隠れている事も考えられます。
(体質と好みって面白いっ!)

とは言え現代医学で言えば、辛い(刺激物)による反応だ。と言われればそれまでかもしれません。
→じゃあなんでその刺激物が好きなの?
ってなるとあの辛さが癖になる。とかあの辛さがたまんない!
→これって感情が入ってきていますよね
ってなると体質的に好きという可能性は大いにあると僕の中では理解しています。

自分にあった食事をしましょう!

「〇〇が何々に良いらしい」
となれば翌日スーパーでそれが売り切れる。

こんな光景は散々目にしてきましたね‥。
それは理論的にはそうなんでしょう。そうであるに違いはないと思います。

でもそれってあなたにあっていますか?

って話なんです。

近年流行りの睡眠の質改善系のサプリや飲み物。
睡眠の質を上げたいってみんながそう思ってるはずです。
例えば寝る直前までずーっとゲームやってる人がその”何か”に頼っても効果はほとんど出ないと思います。
(でたらほぼほぼプラシーボ効果だと思う)

薬膳の話からなんの話?って思うかもしれませんがこれは現代における食事や生活習慣全てにおける話だと思います。

同じ人間がいない中で考えるべきはある程度は理論で片付きますが、最終的には自分の選択!をぜひ行って欲しいと思います。

その中で僕は伝統医学というのはよくできているなと思う事が多々あります。
次回東洋医学、中医学ブログは伝統医学を現代的に考えてみたいと思います!

最後までありがとうございました😆

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