「腰痛=反り腰」になっていませんか?

体の仕組み

皆さんこんにちは!鍼灸師長田(オサダ)です!
今回は「腰痛」について考察していきたいと思います。

私の所に訪れる方でも
『私反り腰なので腰痛が‥』こんなお悩みをよく受けます。

ぎっくり腰などの急性的な腰痛、日常で不快に感じる慢性的な腰痛、腰椎椎間板ヘルニアによる腰痛など”腰痛”といっても人によって様々ですが、どこか腰痛➡️反り腰といった認識になっている様に感じます。

体の仕組み(主に背骨)に注目して「腰痛」を考えていきたいと思います。
これを読むと私の腰痛は反り腰が原因ではないかも?と新たな発見が生まれ、ご自身の腰痛の新たな対策を考えられるかもしれませんのでぜひ最後までご覧ください。

反り腰ってなんだろう?

そもそも反り腰というのは定義がない言葉です!
少なくとも私が国家資格のための勉強をしていた時に学校で習った記憶はなく、解剖学の教科書などには出てこなかった言葉です!

だからと言って意味がない!というつもりはありませんが、反り腰というものに定義がないという事はAさんが見ると反り腰、Bさんが見ると反り腰ではないという事があり得るという事になります。

しかし現実的に体を見るとこの人反り腰だな〜って思う人いますよね?

※承諾を得て画像を使用しています

これらは一般的に反り腰と呼ばれるような姿勢だと思います。

体の構造を基本に考えてみたいと思います

人間の背骨の特徴

ここでは人間の背骨(脊柱)についてお話ししていきたいと思います。

人間の背骨は、頸椎、胸椎、腰椎、仙骨、尾骨で構成されています。

皆さんもご存知の通り、各椎骨が作る関節にはそれぞれ特徴があり、前に倒れるような動き(屈曲)、後に反るような動き(伸展)、体を横に倒すような動き(側屈)、体を捻るような動き(回旋)を得意とする、もしくは苦手とする関節が存在します。

また背骨の役割として、体にかかる衝撃を分散する働きがあり、それが故に脊柱というのは横から見たときにS字のカーブを描くような形をとっています!



仮に背骨が単に真っ直ぐの棒のような状態だったら歩行、走る、ジャンプなどの動きで毎回背骨にかかるストレスがかなり大きくなってしまいます。

たわみで衝撃を逃しています

ここで注目したいのは、腰椎は元々S字の湾曲上”反っている”という事です。

日常生活で感じる腰痛は反って痛みが出ますか?

反り腰”だから”腰が痛い。
ここで日常で痛みを感じる時に自分がどんな姿勢だったかを思い出してみましょう!
・長時間座ってる時に痛む
・落ちている物を取ろうとした時に痛む

・ソファに座っていると痛む


例えばこれらのお悩みがあったとしたら腰って反っているのではなく、前に曲がった時に痛みが出ていますよね?

ではもう一度。
あなたの腰痛は反り腰が原因でしょうか?

ここでもう一度腰と仙骨の構造に着目してみましょう!

腰と仙骨の特徴

腰の背骨(腰椎)は仙骨と関節を作っています。
ここでは関節の形状的に斜め前に力がかかりやすくなっています。(剪断力↘︎)

仙骨は腸骨と関節を作り、骨盤を形成の一部をになっています。
ではここでもう一度先程の画像を見てみましょう!

腰椎が過剰に反っているようにも見えなくもないですが、骨盤(仙骨)が前に入り込んでいるようにも見えますよね?
いわゆるこれが骨盤前傾位ですが、腰椎が過剰に反っているのか、はたまた骨盤が前に傾いているのか?これは実際に体を見てみないとわからないのが正直な回答ですが、互いにどちらもが影響している事は間違いがなさそうですね!

腰椎を安定させるには?

正しく椎骨が配列されていれば、もしくは腰椎と仙骨部の関節が正しくあれば構造的には問題がなくなりそうです。

また、構造の異常=痛みではない事は先にお話ししなくてはいけません。

膝関節の変形などは非常にわかりやすいですが、変形しているからと言って必ず痛みを訴えるかというとそうでもありませんが、構造の異常は機能の異常へと繋がります。

つまり構造上異常が見られると多くの場合が、解剖学的、運動学的な”動き”に異常をきたし、それが症状につながります。

猫背だと首が動きにくい、腕を上に挙げにくい。などは非常にわかりやすいかもしれませんね!

では話を戻して腰椎部での関節を正しく保つためにはどうすれば良いかというお話しをしていきたいと思います。

ここで必要になってくるのが‥

みんな大好きインナーマッスルです。

インナーマッスルは体幹とも呼ばれますが、比較的表層にあるアウターマッスルと違って、深層にあるような筋肉を指す事が多く、インナーマッスルの働きの一つとして「体を支える」という機能を持っています。

こちらもよければご覧ください。
→インナーマッスルの働き(オサダのYoutube)

脊柱におけるインナーマッスルは姿勢に関与し、インナーマッスルが働かなければ脊柱を安定させる事ができません。

姿勢が良い状態には背骨が”適切”に縦方向に維持されている事が必要です。(=エロンゲーション)
この縦方向の維持がなされなければ、脊柱を下に行けば行くほど、荷重は腰椎、そして腰椎と仙骨部へ過剰にかかってくることになります。

体を安定させる4方向のインナーマッスル

体幹の筋肉といっても、体にはたくさんの筋肉が存在しているため何から鍛えればいいのか?
そんなお悩みの一助になる体幹安定筋群(=インナーユニット)についてお話しします。

機能的にこれらの筋肉がともに働くことで骨盤を安定させ、脊柱を正しく縦方向に保ちます。

・腰痛を繰り返す。
・腰痛をよく発症する。

このような方は機能を回復していく事が腰痛の再発予防であり、痛みの出にくい体という事につながります。

またインナーマッスルが働かないと先程載せたYoutubeでも解説している通り、アウターマッスル(大きい筋肉)での姿勢維持、細かい動作を行うため緊張の強い体やしなやかさがなくなるため「私体硬いんです‥」このような悩みにもつながるかもしれませんね!

体幹機能の見直し

横隔膜について(YouTube)

背中の筋肉の緊張(Instagram)


こちらの動画参考にしてみてください!

インナーマッスルを鍛えましょう!

というわけで、インナーマッスルを鍛えましょう!

インナーマッスルを鍛える方法としてオススメはズバリ『呼吸』です。

とはいっても通常の呼吸ではトレーニングになりませんから以下を参考に、呼吸を使って腹部の圧力を高め、体幹安定筋群(=インナーユニット)を活性化しましょう😀

まとめ

腰痛=反り腰ではありませんが実際に腰、そして骨盤部(仙骨)でストレスが前方向にかかりやすいのも事実です。
反り腰、反り腰に見える状態には、今回お話しした体幹機能の弱さから、体を支える事ができていない→動きが正しくない→症状になるといったケースも多く見受けられます。

今回のブログも皆さんの健康の一助になれれば幸いです。

最後までありがとうございました。

私は現在東京都を中心にフリーランスの鍼灸師として活動しています。

痛みや自律神経の不調などお身体のお悩みでお困りの方はご相談ください。
新宿、立川、吉祥寺を中心に鍼灸施術、整体をご予約制で施術行っています。(その他の場所等もご相談ください)


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