春はもうすぐ!鍼灸師の考える冬の養生

体の仕組み

皆さんこんにちは!鍼灸師オサダです。

今回はズバリ!!『春を迎えるこの時期に!体を見つめ直しましょう!』という事で鍼灸師目線で冬の養生についてお話ししていきたいと思います。

皆さんは体の不調を感じた時、何から不調の原因を探しますか?
慢性的な不調であれば、運動や姿勢、筋肉のバランス、生活環境、生活習慣などを考えて不調がなぜ起きているのか?というところがあると思います。

不調はどこから?

現代における鍼灸は西洋医学的な観点から、姿勢評価、体の動かし方、筋肉の緊張、もしくは筋肉がうまく使えていないなどを判断しながら、鍼をしたり、体を動かしたり、生活指導したりと言ったように施術を進めていく事で不調の解決につながります。

しかし慢性的な不調となれば原因は筋骨格だけにとどまりません。
例えば自律神経の不調により、体の緊張が過度になれば、筋肉のアンバランスや運動の使い方を変化させ、さらに言えば内臓系の不調まで変化させてしまう可能性があります。

呼吸などはわかりやすく、緊張状態(興奮状態)では呼吸は浅く早くなり、普段は使わない筋肉(首や肩周りなど)を使って呼吸を完成させ、それが肩こりや首こりの原因になる事があります。

患者さんとお話ししていても、なんだか疲れやすい。やる気が出ない。お腹の調子が悪い。などというように一見元気に見える方でもお話しを聞いていくとこのような不調が隠れている事があります。

自分の体のサインを見逃さないこれが冬の養生の第一歩です。

どういう事か?詳しく見ていきましょう!

自分の体のサインを見逃さないで!〜生活のコツ〜

このブログを書いている今は早いもので2023年になってからすでに1ヶ月半が経とうとしています。
(2023年2月8日)
現在の日本人の生活様式では年度末に差し掛かります。

バタバタした時期はなんとか乗り越えられるが、その後に疲れがドッと出てくる…なんて方はもしかすると自分のサインに気がついていない可能性があります。

いくつかサインの例をあげてみるので参考にしてみてください。

自分の脈を触ってみる

写真のように自分の脈を触ってみましょう!
平均的な心拍数は1分間に60~100回の拍動であれば人間ドックなどでは問題のない数値とされています。

ですが!今回は病的なものを考えるわけではなく自分の体のサイン、つまり自分の緊張度(ストレス)をチェックしたいので、心拍数が90以上になれば多くの人は緊張状態とも言えます。
自分の平均がどれくらいなのかを知っておくと「あれ?今日脈早いな〜」なんて気がつく事ができます。

呼吸数を測ってみる

呼吸と言えば1日約2〜3万回というように幅が広く、個人差があるものですが、呼吸数が早い場合は比較的体の緊張状態が考えられます。
成人で言えば安静時の呼吸は16~20回(例1分に16回=1時間で960回=1日で23040回)というようになるわけですが、交感神経優位では呼吸数を増加させます。
(交感神経優位=体のエネルギー消費が大きく酸素が必要になる)

呼吸数だけに限らず、肩や首の筋肉が呼吸の際に力が入っている場合も体の緊張が高まっているサインかもしれません。

お腹の不調を感じる

今まで便秘や下痢などに悩まれた事のなかった人のお腹の不調はもしかする自律神経からのサインかも!
自律神経は内臓の管理や調節も行なっているため、お腹の調子に悩まされなかった方がそういった症状を感じる場合はもしかすると自律神経のバランスが乱れている可能性も考えられます。

口がすごく乾く(ネバネバする)

自律神経は唾液の分泌にも関与し、副交感神経性の唾液であればサラサラ(漿液性)の唾液、交感神経性の唾液であればネバネバ(粘性)の唾液の分泌を促進させます。

大事な試合前って口が乾く経験がある人も少なくないのではないのでしょうか?

日常的に口が渇いたり、ネバネバした唾液が多い人はもしかすると緊張状態が続いているかもしれませんね。

冬は春に向けた準備の期間

東洋医学は興味深いのが人間も自然の一部と捉えている所です。
東洋医学においては冬は”陰”の季節。
動物たちも現代でも冬眠する動物たちはいますが、元々哺乳類は冬眠をしていたという説もあります。

ただ人間を始め冬眠をしない方が都合が良い動物たちもいて今では冬眠する動物とそうでない動物がいるとされています。

ただ実際に冬は寒く、外向きなエネルギーよりも内側に向けたエネルギーが働いています。
(体温を外に逃さないようにする、縮こまって暖をとるなど)

新緑が芽吹く春に向けての準備とも考えられますし、いずれくる春にはいやでも外に向けたエネルギーが必要になってきます。

冒頭でもお話ししたようにこの時期は現実世界では年度末としてなんだかんだバタバタしている時期です。

忙しいのは仕方ないにしろ、自分の体のサインに従って養生する事が新たな年度を迎える、そしてその先に役立ちます。

オススメの冬の対策

先程体のサインとしてあげたものは『自律神経』が関与しています。
もう一度自分の体のサインに耳を向け、目を向け対策していきましょう!

深呼吸しながらヨガやストレッチ

息を止めながらではなくのんびり呼吸をしながらヨガやストレッチをしましょう!
全身に血液を巡らせ体内の循環を整えます。

このときにいきなりハードなものを行うのではなく自分のレベルにあった気持ちの良いくらいのレベルの物を行う事をおすすめします!

消化の良い物を食べる

内臓不調(主に腸内)の状態は脳に影響を及ぼします。
\揚げ物、甘い物、アルコール万歳/

となっている場合は一時的な感覚では体が元気になった感覚があっても後に炎症や疲労を起こしてしまう可能性も!

習慣的にこのような食事をとっていると体が錯覚を起こしてしまう可能性がありますので、この時期こそ体に優しい物を考えてみる事をオススメします!

腸内環境を整えるためのオススメ習慣はこちらにまとめておきました!→こちら

睡眠時間を確保する

少し日が伸びてきましたが、元々人間は明るい時間に活動して、暗くなれば休息をしていました。
睡眠時間が短くなってしまっている場合は思い切って早寝を意識してみましょう!

睡眠の質を高めるためには
・日中の過ごし方
→カフェインの摂取する時間、血糖値の乱高下などは睡眠の質を下げる可能性がありますので意識してみてください。
・睡眠環境を整える
→温度管理、湿度管理などによっても睡眠の質は変化しますので意識して行なってみてください。

手足をほぐす

全身に血液を巡らせて疲労回復を促進しましょう!
足部の冷温の交代浴などもオススメです(→やり方

自分でできる範囲でマッサージを行なってもいいと思いますし、ペアで行なっても効果的!

優しく行なってみてくださいね!

春に向けて準備をしよう!

とは言え徐々に春に向けて変化していきますので、徐々に体が起き上がるように目覚めさせていきましょう!
できることから始めるのが最適です。

忙しさのあまり自分の体の不調を見逃してしまいがちな年度末。

自分の体を振り替えりながら、少しずつストレッチしてみたり、元気のある時は日中にウォーキングしてみたりそんな対策をしながら、素敵な春を迎えましょう!

私は現在東京都を中心にフリーランスの鍼灸師として活動しています。

痛みや自律神経の不調などお身体のお悩みでお困りの方はご相談ください。
新宿、立川、吉祥寺を中心に鍼灸施術、整体をご予約制で施術行っています。(その他の場所等もご相談ください)


【Instagram】 https://www.instagram.com/osada_harikyu


【home page】 https://osadasinkyu.com

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