〇〇を食べたい(食欲)!はどこから?

体の仕組み

皆さんこんにちは!
鍼灸師オサダです。

以前instagramで皆さんの無性に食べたい〇〇は?というアンケートを取ったのですが‥
多くの回答を頂きながらも、非常に長い文章になってしまいそうでしたので、何回かに分けての投稿になるかと思います‥🙇‍♂️

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ストーリーズやDMから相談を承っていますのでもしよければご覧ください。

お答えいただいた皆様、自分の知りたい内容でなかったらすみません。

ですが!!今回の内容も決して後悔はさせません!!
読んでよかった!そう思っていただけるよう頑張って書いていきます。

ですので、最後までお読みください🙇‍♂️!

食欲のメカニズム

生活していると「お腹すいたなぁ」と感じる事ありますよね!
そもそもその空腹はなぜ感じるのでしょうか?

まず空腹を感じるのは『脳』です。
基本的には脳の視床下部という部位に「お腹がすいたなぁ」「お腹がいっぱいだなぁ」と言ったようなセンサーが存在しています。これが「摂食中枢」「満腹中枢」です。

基本的には血中の糖(血糖値)の値が基準となってこの中枢は刺激されると言われています+その他栄養
(中には血糖値が低下しても空腹を感じない方もいます)

基本的には脳(視床下部)が体内に糖が満たされているか?少なくなっているか?を監視し、体内にエネルギーが不足するから、ご飯食べてね!今は体内は満たされてるよ!という反応が「お腹が空く」「お腹いっぱい」と言った感覚を生んでいると考えられています。

指令を出す女性

ですが全てが明らかになってはいないともされているため、これだけが全てではないという事も覚えておきましょう!

また視床下部は、自律神経の最高中枢(司令塔)ですので、ストレスでの食欲の増減、やけ食いなどがストレス発散や一時的な幸福感や満足感を感じるのはもしかするとこの関係もあるかもしれませんね。
(ホルモンバランスや血糖値も関係していますが、それは後ほど説明していきます。)

食欲を増加させる日常の場面

①エネルギー不足

シンプルに体に栄養素が足りていない状態。


偏った食事をするとお腹にたまらないという方が多いと思います。
そういった意味でもバランスの良い食事は大切です!

それは体内に必要な栄養素が足りていないため食欲が現れます。

②脳への刺激

胃液の分泌にも関与しますが、食べ物の良い匂い(嗅覚刺激)、美味しそうな料理(視覚刺激)を中心に感覚刺激が入り食欲が増します。

街中の美味しそうな匂いで「あぁ〜お腹すいてきた!」となった経験ありますよね?
様々な刺激から食欲をそそられます。(CMなども代表的な一つです)

匂いを嗅ぐ女性

③ホルモンの関係

ドーパミンやコルチゾールなどのホルモンは食欲を増進する作用があるとされています。

ドーパミンは摂食中枢を刺激すると言われており、食欲を増加させると言われています。

コルチゾールは別名ストレスホルモンとも呼ばれ、ストレスがかかった時に分泌されます。
コルチゾールの分泌中は、別名、幸せホルモン「セロトニン」の分泌を低下させセロトニンの食欲を抑える作用が低下するため食欲が増すとされています。

また「女性ホルモンと自律神経」についてもこちらで書いてあるのでもしみたい方はご覧ください。

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④体脂肪が多く満腹を感じにくい

食欲増進ホルモンとしても知られる「グレリン」ですが、グレリンは脂肪細胞が多い、体脂肪率が高いほど多く分泌されます。

体脂肪率が増えてしまうと食欲を増進してしまうホルモンが分泌されると言う負の連鎖‥

また食欲を抑制するレプチンとの関連性もあります。
体脂肪の多い方はレプチンの感受性が落ちているのでは?とも言われているので、満腹をなかなか感じにくい状態にあるかもしれません。

◯◯が食べたい!食欲の真相

上記の食欲を増加させる日常の場面ではいくつか例を挙げてみましたが、基本的には体内の状態のフィードバックとしてお腹が空くという事は理解できたかと思います。

〇〇が食べたい!という食欲はどこからのサインなのか?というのを僕は考えます。

例えばよく聞くのは
「疲れた時に甘いものが食べたいのよ〜」
こう聞いた時に何を思い浮かべますか?

糖は脳の栄養になるから甘いものが欲しくなる!


おそらくこれが一般的に言われる疲れた時=甘いものという認識ではないかな?と思います。

きっとここで言う甘い物=お菓子やジュースなどが代表例だと思います。

お菓子やジュースに含まれる単糖類(ブドウ糖)は糖類の中で吸収が早いため、エネルギー不足(低血糖状態)であった体は一時的に満たされるので空腹は誤魔化されます。(視床下部の食欲管理を思い出してください)

また糖は脳内における快楽物質を発生させるとも言われているため一時的に体の反応としては疲労が落ち着くように感じます。

甘い物を食べる男性

で、ここで感じる空腹(=エネルギー不足)は何が原因だったのか?を考える事があなたにあった食事を見つけるヒントになります。

お腹が空く≒エネルギー不足という解釈で良いとは思いますが、

それが単に時間の経過によるエネルギー不足なのか?
血糖値スパイクによる、血糖値のコントロール不全なのか?
ストレス反応による相対的なエネルギー不足なのか?

など見直すポイントが大きく変わる事があります。

これは前回ブログで載せました『栄養=サプリメントだけではない』でもお話ししましたが、不調の原因は細かくみていけば1人1人異なるということにつながります。

食べる物を変える必要があるかもしれないし、食べ方を変える必要があるかもしれないし、生活習慣を見直さなければいけないかもしれないし!と展開して考える事が大切かなと思います。

これは日々の臨床でも同じで、腰痛がきたらこの施術!と決まりがない事によく似ています。

エネルギー不足による食欲のあれこれ

いただいた質問を例に具体的な話をしていきましょう!
(ご質問いただいた皆様ありがとうございます。)

眠気がひどいときに食事、夜遅くまで仕事をした時に甘い飲み物、とにかく甘いもの
共通するのはとにかく何かを食べたくなっている状態、
共通しないのは条件が異なる事です。

ここからは考察です。

①眠気がひどい時に食事

例えばこの眠気が夜の就寝時間とは関係のない時間帯にひどくなっているとしたら
なぜその眠気が来てしまうのか?
を考えました。
夜の睡眠はちゃんと取れているか?自律神経のバランスは大丈夫か?基本的な事は忘れずにチェックした上で、今回は食欲との関係で考えます。

1番先に僕が考えたのは『低血糖状態による睡魔』ではないか?
という事です。
血糖値って高くても良くないのですが(糖尿病など)低すぎても問題を生みます。

とはいいながらも生活の中で実際に低血糖になるというよりも、何かしらが原因となって血糖値のコントロールが難しい状態が多いと思います。(コントロールに必死なイメージ)

究極の低血糖症状は生命を維持できない事を指しますが、そこまで至らないにしても、自律神経症状が出現します。さらに進行すれば中枢神経症状が現れます。

ですので仮に、眠気が低血糖によって起きているとするのであれば食事を取らなくては!と身体からのサインとも考えられるわけです。

この場合の”食欲”はエネルギー不足と普段の食習慣に”低血糖”を生んでしまう何かが隠れているかもしれません。

特に眠気をさそう直前の食事を見直す事で変化が現れるかもしれません。

②夜遅くまで仕事をした時の甘い炭酸飲料

これは正直どの程度遅くまで作業をしているかも気になります(笑)
かなり遅くまで作業されている様でしたら単純な時間の経過によるエネルギー不足が考えられます。

糖を摂取する事でそれを補っている可能性もありますし、脳の報酬系に働きかけて、自分の中でお疲れ様!という意味が込められているかもしれませんね。

もちろん①と共通する部分も多くあるため、合わせて考えてみてください。

③とにかく甘いものが食べたくなる

①、②を読んでいただいた上で自律神経との関与も考えてみたいと思います。
自律神経は大きく分けて2種類。
交感神経と副交感神経の2種類です。

自律神経と関係の深い”アドレナリン”は聞いた事があるでしょうか?
これらは主に交感神経に作用する事で自律神経の働きを支えています。

何度かお話ししているかもしれませんが交感神経が”悪”というわけではありません。

ただ緊張する場面やストレスを感じる事で、交感神経の作用によって体は「逃げるか戦うか」の反応をとります。(心拍数を上げたり、筋肉を緊張させたり、血圧をあげたり)
ここにアドレナリンが関与しています。

現代社会においてはストレス社会と呼ばれる様に交感神経の働きが過剰になりやすいため、交感神経を抑制し、副交感神経を活性化させる事がポイントになっています。

しかし、当然ながら交感神経にも大切な役割があります。
今回の食欲に関連して言えば『血糖値を上げる働き』を持っているという事です。

アドレナリンの作用で血糖値が”適切に”上げる事ができなかったらどうでしょう?
つまり体内を一定に保つために内臓が働き続けます。

日常的に交感神経が優位になり過ぎている場合にはもしかしたらこのアドレナリンを過剰に使っている結果、血糖値のコントロールとして慢性的に食べ物を口にする事である意味、均衡を保とうとしているのかもしれませんね。

画像はイメージです

まとめ

今回は「〇〇を食べたい(食欲)!はどこから?」の第一弾です!
なぜここまで第一弾が長くなってしまったかというと‥
〇〇が食べたいのは△△不足かも!という内容を、次回書きますがその前段階として色々な要素が考えられるという事を改めて確認しておくためです。

次回はInstagramでいただいた、コーヒー、鉄分、ジャンクなお菓子、緊張する場面での食欲など皆さんの〇〇が食べたいや飲みたいを参考にブログを書きます!

一概にイコールでは結べなくてもこの可能性あるよね!が自分で増やせたら日々の選択に楽しみも増えると思っています。

という事で、いかがでしたでしょうか?
食欲について、〇〇が食べたいの時の身体についてお話ししてみました!

面白いと思っていただけたら幸いです。
(感想やシェア嬉しく思います)

長い長い文章を最後までお読みいただきありがとうございました!

鍼灸師オサダ
『元パニック障害の鍼灸師オサダの語る健康情報』 パニック障害と診断された当時。 ほぼ毎日コンビニのご飯。不規則な生活習慣。などを変えるため健康について考えるようになりました。 今では鍼灸師として日々患者さんの健康と向きあう仕事をしています。 健康で楽しい毎日を送りたい! そんな方々のために役立てる情報を更新してい...

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