口呼吸と鼻呼吸どっちが大切?〜健康になるためには欠かせない呼吸〜

体の仕組み

口呼吸と鼻呼吸どっちが良いんだろう?
そんなお悩みを持っている方はいませんか?

答えは簡単!『断然!鼻呼吸!』です。

その理由を解説していきます。
Instagramで投稿したこちらの詳細となっております!簡潔に知りたい方はそちらをご覧ください。

口は消化器の一部、鼻は呼吸器の一部

解剖学では口は消化器として掲載され、鼻は呼吸器として掲載されております。
つまりは構造や働きの時点でそもそも違うということになります。

しかし口と鼻は繋がっていて、咽頭部分はどちらにとっても通り道として重要な部位ではありますね。

口(口腔)は歯やそれに関わる組織、舌、唾液腺が含まれ主な働きは、発音、物を噛むこと、物を飲み込む事です。

鼻(鼻腔)は空気の通り道、匂いを感じる、フィルターとしての役割、空気の湿度や温度の調整という働きを持っています。

本来消化器として活動している口が呼吸に利用される事で実は健康被害を生んでしまいます。

口呼吸で起こる身体への影響

実際に口呼吸が日常的に行われるとどんなことにつながるか見ていきましょう!
前提として、正しい呼吸は「鼻で行われ横隔膜もしっかり動きながらも静かなゆったりした呼吸」が理想です。

口呼吸が続くとどんなことが起きるでしょうか?

口腔内は舌を含め粘膜で覆われています。

前回東洋医学の視点で『健康管理に役立つ舌』というブログを書きましたが、粘膜は乾燥した環境が苦手です。

口腔内の乾燥によって起こりうるものは‥
・口腔内の炎症(の助長)
・呼吸回数の増加
・体幹の筋肉の機能低下
・首の筋肉の過緊張  など

口呼吸は、体にとって生理学的な要素からも解剖学的な要素からもあまり良い影響を与えません。

鼻呼吸のメリット

鼻呼吸における最大のメリットは『体内に入ってくる空気に一度抵抗を加える!』というのが良い効果をもたらします。

どういうことかと言いますと、鼻呼吸で入ってきた空気は一度鼻の洗礼を受けます。
鼻毛によりまずは大きなフィルターをかけます。
さらにその奥では、粘膜や繊毛により異物をキャッチします。

さらに鼻から入ってきた空気は温度湿度が自然と調整されて肺に入っていくことになります。

これだけでもかなり鼻呼吸のメリットを感じることができますがさらにいうと「一酸化窒素」の働きが深く関係しています。

一酸化窒素の役割として
『血管の拡張・収縮のコントロール』
『血管の抗炎症作用』
『神経の伝達』
『免疫機能』 など

が挙げられています。
そしてこの一酸化窒素は鼻腔(鼻の奥)から分泌され、吸った空気と一緒に肺へ取り込まれます。
そうすることで上記のような働きを担っています。

『鼻呼吸大事!!』

口呼吸セルフチェック

✅意識しないと口がポカンと開いてしまう
✅口の中が乾きやすい
✅口内炎がよくできる
✅風邪をひきやすい

この辺りに自覚がある人はもしかすると口呼吸になっているかもしれません。

加えて確認する場合は以下の手順で確認してみましょう!

①口を人差し指と親指でつまむ
→普段鼻呼吸できている場合は特に異変なし!
→普段口呼吸の場合には”息苦しく感じる”or”意識して鼻呼吸しないと辛い”

確認してみましょう!
(手でつままなくても自覚のある人もいると思います)

鼻呼吸の獲得をしよう!

口呼吸が常習かしている人の多くは”無自覚”です!
要するに”気がつくと”口呼吸になってしまっているという事です!

まずは意識的に口を閉じて呼吸をする感覚を覚えましょう!
またこの時に口呼吸になりやすい姿勢にも気をつけなくてはいけません。
いわゆる姿勢の悪い状態では顎(下顎)が斜め後に下がるような場所に位置します。

この状態では
口が開きやすい(ぽかんと開けるような口)とも言えるし、口が開く姿勢が続くことで首の筋肉を緊張させるとも考えることができます。

顎の関節にしてもこの姿勢は良い姿勢とは言えず、歯医者さんも不良姿勢と顎関節症の関係を取り上げるほどです。

体の機能から考えて深い呼吸を獲得する

口呼吸は呼吸するのが楽な代わりに深い呼吸とは言えません。
しっかりと”深くてゆったりした呼吸”を行うためには横隔膜を含めたインナーユニットの働きが重要です!

体幹の筋肉についてのブログはこちら!

画像をクリック!

まとめ

いかがでしたでしょうか?
口呼吸と鼻呼吸についてまとめてみました!

呼吸は1日2~3万回行います!
その呼吸にこそ健康の秘密はあるかもしれません。
ぜひ参考にしてみてください。
呼吸の機能的な評価はこちらの動画を参考にしてください!

コメント

タイトルとURLをコピーしました